女性のメタボは、お腹周りが更年期に大きくなる!その理由と対策

一般的にメタボは男性に多く見られる症状です。

しかし、女性も更年期になるとメタボ体質になるので要注意です。

40歳を過ぎてから、お腹周りのポッコリが気になり始めた女性の方はいませんか?

その場合はメタボの兆候かもしれません。

そこで今回は女性のメタボの原因と、その対策について考えてみたいと思います。

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【目次】

(1)メタボ基準に見る女性のお腹周り90cmに疑問の声

  • 女性は、お腹周りが90cm以下でも安心できない
  • お腹周りの一律の数値でメタボを判断するのはおかしい
  • 女性の基準値が男性を上回っているのはおかしい
  • メタボの基準値は男性に厳しく女性には甘すぎる

(2)メタボに要注意!女性が更年期にお腹周りが大きくなる原因とは?

  • エストロゲンの働き
  • エストロゲンの減少による体質の変化
  • エストロゲンの減少を抑える方法

(3)お腹周りを大きくしない、更年期女性の3つのメタボ対策

  • 内臓脂肪を減らすなら糖質制限
  • 食事は抜くよりも回数を増やした方が良い
  • 運動で基礎代謝をアップ

(4)更年期の女性は、お腹周りを測ってメタボチェック

  • 「ウエスト・身長比」でメタボチェック
  • 「ウエスト・ヒップ比」でメタボ体型をチェック

まとめ

(1)メタボ基準に見る女性のお腹周り90cmに疑問の声

メタボ女性

女性は、お腹周りが90cm以下でも安心できない

メタボは内臓脂肪の増加した状態で内臓脂肪型肥満とも呼ばれています。

そして40歳~74歳を対象にメタボ検診が始まったのが2008年4月で、その基準は次の通りです。

「お腹周りが男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合で、高血圧、高血糖、脂質異常の症状のうちの2つに該当する場合」にメタボと診断されます。

この基準値からすると、お腹周りが90cm以下の女性は安心できるかもしれません。

しかし、この数値は信頼性の面で問題がありますから、安心するのは早合点という事になります。

実際にメタボのウエスト基準値については当初から次の様な疑問の声が上がっています。

お腹周りの一律の数値でメタボを判断するのはおかしい

メタボ基準はお腹周りの一律の数値が定められています。

普通に考えると体格が大きくなれば、それに伴ってお腹周りも大きくなって当然です。

ですから身長が高く体格の大きな人ほどお腹周りの基準値に引っかかる割合が高くなります。

こうした疑問に対し、数値の作成側は次のような見解を示しています。

お腹周りを輪切りにした場合に内臓脂肪の面積が100平方センチメートルになると、高血圧、高血糖、脂質異常の合併症を引き起こす可能性が高くなる事が分かっています。

そして男性の85cm、女性の90cmのお腹周りのサイズが、その内臓脂肪100平方センチメートルに相当するという事なのです。

内臓脂肪の面積を測るのであればCT検査が最適であるのですが、検査の簡素化という事でメタボのウエスト基準が設けられているのです。

いかがでしょうか。基準値の意図は分かるのですが、やはり体格差が考慮されていないという点では疑問が残ると思います。

そして、こんな声も上がっています。

女性の基準値が男性を上回っているのはおかしい

メタボのお腹周りの基準値については世界の各国で異なっていますが、男性よりも女性の方が高く設定されているのは日本だけだそうです。

そして女性の適正な数値は75cmから80cmとも言われており、今後はこの辺りの数値に引き下げられる可能性も高くなっています。

実際に女性のお腹周りが80cmを超えた場合の生活習慣病のリスクについては、国もそれを認める考えを示しています。

ただ数値の発足当時においては、女性は男性に比べて皮下脂肪が多いという理由から女性の基準値の方が大きく設定されていた訳です。

実際のところ体脂肪については女性が男性よりも約7~8%多いと言われていますから、その分を女性のお腹周りの基準値に上乗せするのは理屈には適っているのかもしれません。

しかしながら女性は男性よりも元々の体格が小さいので、90cmという基準値は世界的に見てもやはり無理があるのではないでしょうか。

更にこんな声も上がっています。

メタボの基準値は男性に厳しく女性には甘過ぎる

経済産業省は40歳以上の男女を対象に、年齢別に見たウエスト平均値の調査結果を次の様に報告しています。

ウエスト平均値

ご覧の通り、男性の場合は横ばいでメタボ基準値である85cmの辺りを示しています。

一方の女性に関しては70cmから80cmの間を緩やかに上昇しています。

この数字を見る限りでは、女性は男性に比べてメタボの可能性が低いという事になります。

しかし女性のお腹周り90cmというメタボ基準が将来的には大幅に見直される可能性を踏まえれば、必ずしも安心は出来ないでしょう。

そして女性のお腹周りのサイズは40代の半ばから増加傾向にあります。

これは更年期による内臓脂肪の増加と深い関係があるのです。

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(2)メタボに要注意!女性が更年期にお腹周りが大きくなる原因とは?

女性は男性に比べてメタボになりにくいと言われています。

それはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの影響によるものです。

エストロゲンの働き

女性の身体は妊娠、出産に備えて子宮の周囲を保護しておく必要がありますから、腰周り、ヒップ、太ももを中心にして皮下脂肪が増えるのです。

こうして女性の身体が全体的に丸みを帯びてふっくらとしているのはエストロゲンの働きによるものです。

またエストロゲンは脂肪の代謝を高めて内臓脂肪を分解してくれます。

そうすると内臓脂肪が妊娠の妨げになる事もありません。

これが妊娠を控えた女性に皮下脂肪が付きやすく内臓脂肪が付きにくい理由です。

つまり女性の身体はエストロゲンの働きによって内臓脂肪の増加が抑制されるのです。

またエストロゲンは満腹中枢を刺激するレプチンと呼ばれるホルモンの分泌を促して過食を抑えてくれます。

エストロゲンの減少による体質の変化

ところが更年期になってくるとエストロゲンの分泌が減少しますから、女性の体質は大きく変化するのです。

まず内臓脂肪を分解していたエストロゲンの働きが低下すると、その影響で内臓脂肪が溜まりやすくなります。

また満腹ホルモンであるレプチンの分泌が減少し、逆に空腹ホルモンであるグレリンが増加するので食欲が湧きやすくなります。

つまり更年期の女性は内蔵脂肪が溜まりやすくなる上に食欲も増進しますから、その影響でメタボ体質になるという訳なのです。

エストロゲンの減少を抑える方法

エストロゲンの分泌は20代でピークを迎え、30代から減少が始まり、そして40代~50代で急激に減少します。

そこでエストロゲンの減少を抑える方法を幾つかご紹介しておきましょう。

「食事で補う」

大豆製品には植物性エストロゲンの一種であるイソフラボンが含まれています。

ですから日頃の食事で納豆、豆腐、おから、みそ、厚揚げ、豆乳などを摂り入れると良いでしょう。

その他の食品として、はエストロゲンを作る材料になります。

また、アーモンド、モロヘイヤ、かぼちゃ、アボガドに含まれるビタミンEはエストロゲンの生成を促します。

「過度なダイエットをしない」

ダイエットで極端な食事制限をしたり無理な運動をすると、ホルモンバランスが崩れてエストロゲンの分泌が減少します。

ある程度の体脂肪は見た目にも女性をふっくらと健康的に保ちますから、ダイエットは適度に行いましょう。

「煙草を吸わない」

煙草を吸うとエストロゲンの生産が低下し、作られたエストロゲンの分解が早まる事が分かっています。

「十分な睡眠をとる」

睡眠不足になると脳の疲労が上手く回復しないので、正常なホルモンのコントロールが行えずエストロゲンの分泌が低下します。

「身体を温める」

女性は男性に比べて冷え性が多いと言われていますが、身体が冷えるとエストロゲンの分泌が低下します。

ですから特に冷え性の女性は薄着を控え、服装で保温の工夫をすると良いでしょう。

また入浴などでしっかりと身体を温める事でエストロゲンの分泌が促進します。

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(3)お腹周りを大きくしない、更年期女性の3つのメタボ対策

さて、更年期になると女性はメタボ体質になっていきますから、日頃からしっかりと対策をしておく必要があります。

なお内臓脂肪は溜まりやすくて落ちやすいので、正しく対策を行えば皮下脂肪よりも簡単に落とす事が出来ます。

主なメタボ対策は次の3つです。

内臓脂肪を減らすなら糖質制限

糖質は身体を動かすエネルギー源になるのですが、食べ過ぎた分は体脂肪に変わります。

いわゆる糖質制限というのは、糖質エネルギーを減らす事で予備エネルギーの脂肪を燃やす非常に効果の高いダイエット方法です。

糖質は女性の好物である甘い食べ物の他にも、ご飯、麺類、パンなどの主食と呼ばれる炭水化物に多く含まれています。

こうした炭水化物はつい食べ過ぎてしまう事が多いので要注意です。

ただし単に糖質を制限してしまうと辛い食事制限と同じですから、糖質を減らした分はタンパク質を多めに食べて下さい。

そうすれば食事制限によるストレスを感じる事もありません。

実はタンパク質はいくら食べても太らない最適なダイエット食材であり、肉、魚、卵、豆類などに多く含まれています。

食事は抜くよりも回数を増やした方が良い

太るのが嫌で食事を抜いてしまう女性もいると思いますが、それは逆効果になります。

何故なら食事の間隔が空き過ぎてしまうと、脳は飢餓への危機感を示して出来るだけ多くの脂肪を残して飢餓に備えようとするからです。

すると消費カロリーの多い筋肉が優先的に減らされるので、お腹周りの脂肪は落ちにくくなるのです。

ですから1日に同じカロリーを摂取する場合は、逆に食事の回数を増やした方が痩せやすくなります。

運動で基礎代謝をアップ

更年期の女性がメタボになりやすいのは、女性ホルモンの減少だけではなく筋肉が落ちて基礎代謝が下がる事も大きな原因です。

基礎代謝が下がると日常的な消費カロリーが減りますから、これまでと同じように食べていたとしても太りやすくなる訳です。

そこで筋肉が落ちないように日頃からこまめに身体を動かしておきましょう。

何も本格的にジム通いをする必要はありません。

例えば1日にスクワットを10回行うだけでも、太股の大きな筋肉の減少を抑える事が出来るのです。

参考記事はコチラ⇒これがメタボな女性のダイエット方法!痩せる食事と運動と筋トレの秘訣

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(4)更年期の女性は、お腹周りを測ってメタボチェック

内臓脂肪が増加すると超善玉ホルモンと言われているアディポネクチンが減少し、生活習慣病を引き起こすリスクが高くなります。

そこで、更年期を迎えてお腹周りのポッコリが気になり始めたら自分でメタボチェックを行ってみましょう。

既に話してきたように、女性のメタボ基準のお腹周り90cmは適正な数値とは言えませんから、各個人の体格差を考慮した別の測定方法を2つご紹介しておきます。

「ウエスト・身長比」でメタボチェック

まず1つ目はウエストと身長でお腹周りの肥満度をチェックする方法です。

その計算式は次の通りです。

「ウエスト・身長比」→ウエスト(cm)÷身長(cm)

この数値が0,5以上ならお腹周りが肥満と見なされますから内臓脂肪が増えている可能性があります。

つまりメタボの疑いアリです。

測定は空腹時に行い、ベルトなどのお腹を締め付けるものは外しておいて下さい。

そしてメジャーをおへその位置に水平に当て、息を自然に吐き切った所で測定します。

この測定方法は現行のメタボ基準よりも適正とされています。

「ウエスト・ヒップ比」でメタボ体型をチェック

これも各個人の体格差を考慮した測定方法です。

計算は次の通りです。

「ウエスト・ヒップ比」→ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)

この数値が0,8以上でリンゴ体型(男性の場合は1,0以上)と見なされます。

「リンゴ体型」というのは内臓脂肪の増加によってお腹周りがリンゴの様に丸く膨らんだ、いわゆるポッコリお腹です。

これはメタボの人によく見られる体型で、一般的には女性よりも男性に多く見られます。

また、数値が0,7以下なら洋ナシ体型と見なされます。

「洋ナシ体型」というのは皮下脂肪でヒップや太モモが大きくなり、ちょうど洋ナシの様にお腹周りから下が膨らんで見える状態です。

この体型は一般的に男性よりも女性に多く、メタボの可能性は低いです。

以上の測定でメタボの疑いアリの場合は、病院で検査を受けて血圧、血糖、脂質異常を調べておきましょう。

もしメタボと診断されれば、食事の見直しや身体を動かす事でメタボを改善する必要があります。

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まとめ

(1)現在のメタボ基準値である女性のお腹周り90cm以上は適正な数値とは言えず、将来的には引き下げの可能性があります。

(2)女性は更年期になると女性ホルモンのエストロゲンが減少してメタボ体質になります。

(3)エストロゲンの減少を抑える方法。

  • 大豆製品を食べる
  • 過度なダイエットをしない
  • 禁煙
  • 十分な睡眠をとる
  • 身体を温める

(4)メタボ対策。

  • 高タンパク低糖質の食事
  • 食事を抜かない
  • 運動をして筋肉の減少を防ぐ

(5)個人の体格を考慮したメタボチェック法。

  • 「ウエスト・身長比」
  • 「ウエスト・ヒップ比」

いかがでしょうか。更年期を境にポッコリお腹が気になる女性は、まずメタボチェックから始めてみましょう。

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