筋肉増強剤の基礎知識!アナボリックステロイドの効果と副作用、使い方

筋トレによる身体の変化は、ある一定のレベルで限界を迎えます。

この時に、少なからず筋肉増強剤の誘惑に駆られる人もいるでしょう。

いわゆるアナボリックステロイドは筋トレの効果を倍増させ、そして筋肥大の限界を破ります。

その一方で、使い方を誤ると強い副作用を伴います。

そこで今回は、筋肉増強剤の効果や安全な使い方について解説します。

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【目次】

(1)筋肉増強剤!アナボリックステロイドとは?

  • アナボリックステロイドは医療用の薬
  • 禁止薬物としての筋肉増強剤
  • 日本は筋肉増強剤の後進国

(2)筋トレの限界を破る筋肉増強剤!アナボリックステロイドの効果とは?

  • 筋肉が大きくなる仕組み
  • アナボリックステロイドによる筋肉増強の3つの効果

(3)筋肉増強剤の危険性!アナボリックステロイドの副作用とは?

  • 副作用①:「肝機能障害」
  • 副作用②:「男性機能の低下」
  • 副作用③:「男性の女性化」
  • 副作用④:「女性の男性化」
  • 副作用⑤:「内臓肥大」

(4)筋肉増強剤の有効利用!アナボリックステロイドの安全な使い方とは?

  • 筋肉増強剤は注射剤と錠剤の2種類
  • 筋肉増強剤の安全な使い方とは?

まとめ

(1)筋肉増強剤!アナボリックステロイドとは?

アナボリックステロイドは医療用の薬

筋肉増強剤と聞くと、何か危険な薬物というイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ところが俗に言うアナボリックステロイドというのは、実を言うと医療用として使われているのです。

例えば病状によって筋肉が萎縮してしまう場合は、アナボリックステロイドを投与すれば筋肉を増強させる効果が得られます。

また病気や怪我による長期間の寝たきり状態においては、使われない筋肉の退化を防ぐ上でも有効に働きます。

あるいは未熟児の成長を助ける目的で使用される事もあるようです。

つまり、アナボリックステロイドは「医療薬」という事になります。

ところが、こうしたアナボリックステロイドによる筋肉増強の効果が、スポーツなどで利用される事によって問題が起こり始めました。

禁止薬物としての筋肉増強剤

アナボリックステロイドを使用すれば、常識では考えられないようなレベルで筋肉が成長します。

これをアスリートが使用した場合、当然の事ながら大幅な記録の向上が期待できる訳です。

しかし、薬物の力によって競技レベルを向上させるという考えは、スポーツマンシップの道からは外れてしまいます。

また、スポーツ界にダークなイメージを与えてしまう可能性も大きくなります。

そして何よりも乱用による副作用によって、選手自身の身体が壊れたり寿命を縮めてしまう危険性もあります。

こうした事から、アナボリックステロイドはオリンピックなどの公式大会やプロスポーツの世界では禁止薬物となり、その検査は年々と厳しくなっています。

(ただし海外の一部のボディビル大会などでは筋肉増強剤の使用が建前上は禁止でも、実際には暗黙の了解という場合もあります)

いずれにしてもスポーツ選手が薬物を使用する根底には、勝利や名誉の為には手段や方法は選ばないという考え方がある訳です。

そうすると禁止薬物を巧妙に使いながら、いかにして検査の網をくぐり抜けるかに躍起になる選手も出てくる訳です。

ですから、薬物を使用する選手と検査する側のいたちごっこは今後も続いて行くでしょう。

日本は筋肉増強剤の後進国

筋肉増強剤はトップレベルのスポーツ界においては禁止薬物となっており、検査で使用が発覚すればペナルティを受けてしまいます。

しかしごく一般的に、あくまでも個人的に使用しているという人もいます。

つまり現在(2017年3月)のところ、日本では筋肉増強剤の個人的な所持は違法ではないという事になります。

ちなみに、筋肉増強サプリと筋肉増強剤は別物ですから、そこは混同しないように分けて考えておきましょう。

筋肉増強サプリは国内での製造販売が可能で、あくまでも筋トレの効果をサポートするものです。

一方で筋肉増強剤は薬事法の関係で国内では製造が禁止されおり、また日本の通販会社が国内で在庫を持つ事も許可されていません。

ですから、入手する場合には海外からの輸入という事になります。

こうした実情を踏まえると、日本は筋肉増強剤に関しては後進国という位置づけになります。

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(2)筋トレの限界を破る筋肉増強剤!アナボリックステロイドの効果とは?

アナボリックステロイドとは簡単にいうと、人工的に合成されたホルモン剤の事です。

では、その具体的な効果について見ていきましょう。

筋肉が大きくなる仕組み

そこで先ず初めに、通常の筋トレを通じて筋肉が大きくなる仕組みについて簡単に話しておきましょう。

筋トレで筋肉の限界を超える強い負荷が加わると、その刺激が脳に伝わります。

すると脳は、こう考えます。

「同じ負荷に耐えられるように、筋肉を大きくして力を付ける必要がある」

すると成長ホルモンや男性ホルモンの分泌が高まり、筋肉はダメージを回復させながら以前よりも大きく成長します。

これを超回復と言い、こうして筋肉が大きく成長する事を筋肥大と言います。

そして筋肥大を起こすには、筋肉を作る栄養源であるタンパク質の十分な摂取が必要不可欠です。

そこでタンパク補助食品として良く知られているのがプロテインです。

ところが今、HMBと呼ばれる成分がプロテインを超える筋肉の栄養源として非常に注目されています。

これは効果的に筋肥大を起こしたいけれど、筋肉増強剤の使用には抵抗があるという人には一押しの筋肉増強サプリと言えるでしょう。

参考記事はコチラ⇒これが人気の筋肉増強サプリ!おすすめは「バルクアップHMBプロ」

アナボリックステロイドによる筋肉増強の3つの効果

アナボリックステロイドを使用すると、なぜ筋肉増強の効果が倍増するのか?

その理由は、大きく次の3つです。

①「タンパク質の同化作用」

アナボリックステロイドは蛋白同化ステロイドとも呼ばれています。

蛋白同化とは簡単に言うと、筋肉の材料であるタンパク質を筋肉に変える働きです。

もちろん私たちの体内では、通常においてもタンパク質の同化は行われています。

そしてアナボリックステロイドを使用すれば、このタンパク質の同化作用を通常の何倍にも高める事が可能になるのです。

ですからアナボリックステロイドを使用したとしても、タンパク質の摂取が不十分であれば筋肉増強の効果は見込めません。

②「男性ホルモンの活性化」

筋肉の成長には男性ホルモンが必要不可欠です。

もともと女性にも男性ホルモンは備わっていますが、当然の事ながらその割合は男性よりも低い訳です。

それが女性が筋トレを行っても男性のようにムキムキになれない理由です。

ただし男性の体内においても、その分泌量には限りがあります。

そこでアナボリックステロイドにより人工的な男性ホルモンを外部から取り入れる事により、通常以上の筋肉成長を引き起こす事が可能になる訳です。

③「ミオスタチンの働きを阻害」

通常の筋トレにおける筋肥大の限界にはミオスタチンが大きく係わっています。

ミオスタチンとは筋肉の成長を抑制するタンパク質の一種です。

タンパク質が筋肉の構成材料である一方で筋肉の成長を抑えるのは、一見すると矛盾しているように思えるかもしれません。

これには、私たちの身体の機能の一つであるホメオスタシス(恒常性)が大きく関係しています。

ホメオスタシスとは身体の状態を一定に保とうとする、いわば安全弁のような機能と考えてもらえば分かりやすいと思います。

例えば筋トレによって筋肉が限りなく大きくなってしまうと様々な不具合が生じます。

つまり異常な筋肥大に伴う体重の増加は関節や心臓への負担を増やし、身体の維持機能の限界を超えてしまう訳です。

こうした不自然な状態を回避する為に、ミオスタチンが異常な筋肉の成長を抑制している訳です。

ところがアナボリックステロイドは、このミオスタチンの働きを阻害してしまうのです。

すると身体の安全弁が外れてしまい、通常では考えられない状態にまで筋肉が増強してしまう訳です。

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(3)筋肉増強剤の危険性!アナボリックステロイドの副作用とは?

医療現場において、アナボリックステロイドの使用は医師の適正な管理下にあります。

ですから個人的に使用する場合にも、必ず適量を守る事が重要です。

しかし効果が非常に優れているが故に、つい乱用に走ってしまうケースも少なくありません。

使用量の増加と共に筋肉増強の効果が高まれば、それに伴い副作用も大きくなります。

そこで、筋肉増強剤の乱用による主な副作用について見ておきましょう。

副作用①:「肝機能障害」

身体に摂り入れられた栄養素、化学物質、有害物質などに含まれる、あらゆる成分を処理するのは肝臓です。

従って筋肉増強剤を大量に使用すれば、その処理の過程で肝臓に大きな負担がかかます。

すると、場合によっては肝機能障害を起こす危険性があります。

副作用②:「男性機能の低下」

筋肉増強剤で外部から男性ホルモンを摂り入れると脳はこう考えます。

「男性ホルモンは足りているので、わざわざ体内で作り出す必要はない」

すると男性ホルモンの分泌量が激減し、本来備わっていた筈の性機能が低下してしまいます。

副作用③:「男性の女性化」

筋肉増強剤を使用すると男性ホルモンが増加する一方で、女性ホルモンが増加して乳房が女性化する場合があります。

これは一見すると矛盾しているように思えるかもしれません。

実は通常において、男性ホルモンの一部はアロマターゼと呼ばれる酵素の働きによって女性ホルモンに変化する事が分かっています。

この現象を芳香化と言います。

ですから筋肉増強剤を使用して男性ホルモンの総量が増加すれば、その分だけ芳香化に伴う女性ホルモンの増加につながる訳です。

副作用④:「女性の男性化」

もし女性が筋肉増強剤を使用すれば、男性ホルモンの影響で男性化が見られるようになります。

例えば筋肉の増加はもちろんの事、女性なのに声が低くなる、濃いヒゲが生えるといった具合です。

副作用⑤:「内臓肥大」

筋肉増強剤を使用すると、トレーニングをしなくても筋肉が大きく成長します。

ここでいう筋肉というのは身体の外側の筋肉、いわゆるアウターマッスルと思われがちです。

しかし内臓も筋肉で出来ていますから、当然の事ながら筋肉増強剤の影響で異常に肥大する可能性があります。

例えば明らかに筋肉増強剤を使っていると思われるボディビルダ―の場合、腹部が異様に膨らんでいたりするのはその為です。

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(4)筋肉増強剤の有効利用!アナボリックステロイドの安全な使い方とは?

筋肉増強と言えば、まず思い浮かぶのがボディビルダ―です。

その中で筋肉増強剤を使わない人をナチュラルボディビルダ―と言います。

一方で明らかに人間離れした筋肉美を誇るボディビルダーの場合は、ほぼ筋肉増強剤を使用しています。

あのモンスターのような肉体は、日頃の激しいトレーニングとアナボリックステロイドの相乗効果によるものです。

こういったボディビルダ―の中には、肝機能障害や心臓肥大などの副作用で寿命を縮めてしまった人もいます。

その一方では適切な使用により、著しい副作用を起こす事もなく普通に生活を送っている人もいます。

つまりアナボリックステロイドは使い方さえ工夫すれば、副作用の影響を最小限に抑える事が可能になる訳です。

そこでアナボリックステロイドの安全な使い方について、大まかなポイントを押さえておきましょう。

筋肉増強剤は注射剤と錠剤の2種類

一言で筋肉増強剤と言っても、大きくは注射剤と錠剤の2種類があります。

では、それぞれの特徴を簡単に説明しておきましょう。

「錠剤タイプ」

・水と一緒に飲むだけで簡単に服用できる

・血中濃度を一定に保つ為に、こまめに飲む必要がある

・成分が分解利用される際の肝臓への負担が大きい

・成分が身体から抜けやすい

「注射剤タイプ」

・投与が面倒で、若干の痛みを伴う

・肝臓への負担が小さい

・体内での残留濃度が長期間にわたり一定しているので、投与の回数が少なくて済む

・体内に残留する期間が長い

以上のように、筋肉増強剤はタイプによってメリットとデメリットがあります。

これらの点を踏まえた上で、副作用を軽減する安全な使い方について見ていきましょう。

筋肉増強剤の安全な使い方とは?

安全な使い方①:「使用期間を決める」

アナボリックステロイドは効果が優れている分だけ身体への負担も大きくなりますから、長期間の使用は危険です。

そこで常用を避けて使用期間と休養期間を決めておく事が重要です。

これを筋肉増強剤の使用サイクルと言います。

サイクル期間については、筋肉増強剤の種類や使用量、個人的な生体反応によって変わってきます。

一般的な使用期間については、肝臓への負担等を考慮すると錠剤なら8~12週、注射剤なら12~16週といった所です。

そして休養期間については、最低でも使用期間と同じくらいの日数が望ましいでしょう。

安全な使い方②:「使用量を守る」

アナボリックステロイドを使用する際は、説明書に記された用法を守りましょう。

より大きな効果を期待する余り、用法を無視して大量に服用してしまうのは危険です。

筋肉増強剤で副作用を起こしてしまう主な要因は、こうした過剰使用によるものです。

安全な使い方③:「肝臓のケア剤を併用する」

錠剤タイプの筋肉増強剤の場合は、適量の使用でも肝臓に負担がかかります。

そこで筋肉増強剤を使用する際は、肝臓を保護する役割があるケア剤を併用すると良いでしょう。

よく使用されているのが、肝臓の再生能力を高めるシリマリンと呼ばれるサプリメントです。

安全な使い方④:「ケア剤で性機能を回復させる」

既にお話しした通り、筋肉増強剤を使って外部から男性ホルモンを摂り入れると、体内の男性ホルモンの分泌能力が低下します。

ですから筋肉増強剤の休養期間に入ると、男性ホルモンのレベルが著しく下がってしまいます。

もちろん、ある一定の期間が経過してアナボリックステロイドの成分が身体から抜けてしまえば、男性ホルモンの分泌能力は回復します。

しかし男性ホルモンレベルの低下は筋肉の減少を招きますから、少しでも早く男性ホルモンの分泌を高める必要があります。

そこでよく使用されているのがクロミッドです。

ただしクロミッドの服用開始にあたっては、アナボリックステロイドの成分が身体から抜け切るのを待つ必要があります。

それに要する期間は目安として、錠剤を使っていた場合は1日、注射剤を使っていた場合は約3週間です。

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まとめ

(1)アナボリックステロイドは医療薬です。

(2)アナボリックステロイドの筋肉増強の効果。

  • 蛋白同化作用
  • 男性ホルモンの活性化
  • ミオスタチンの働きを阻害

(3)筋肉増強剤の主な副作用。

  • 肝機能障害
  • 男性機能の低下
  • 男性の女性化
  • 女性の男性化
  • 内臓肥大

(4)アナボリックステロイドの安全な使い方。

  • 使用期間を決める
  • 使用量を守る
  • 肝臓のケア剤を併用する
  • ケア剤で性機能を回復させる

アナボリックステロイドが医療薬であるのは意外だったのではないでしょうか。

入手や使用についてはあくまでも自己責任ですから、その際は効果、副作用、使い方について正しい知識を備えておく必要があります。

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