産後は体型が崩れます。
弛んだお腹周りと締まりのない垂れたお尻。
産後の女性はそんな自分の身体を鏡で見るにつけ
「こんなに弛んだお腹の肉を落とす事は出来るの?」
などと思うかもしれません。
しかし心配はいりません。
ケアをすれば身体は元に戻ります。
そこで今回は、産後にお腹の肉を落とす秘訣について話します。
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【目次】
(1)産後に体型が崩れる4つの理由
- 産後は流動性の脂肪が増えている
- 産後のお腹周りは風船が萎んだ状態と同じ
- 産後は子宮が大きくなっている
- 産後の骨盤の開きが腰周りの体型を変える
- 産後はお腹の肉を落とす為のケアが大事
(2)産後の一カ月は休養の時期
(3)産後に母乳を与えると、お腹の肉を落とす効果がある
(4)骨盤矯正で産後の体型を元に戻す
(5)これが、産後にお腹の肉を落とす最適な方法
- 子育てしながら身体を動かす
- だっこ育児
- おんぶ育児
まとめ
(1)産後に体型が崩れる4つの理由
産後に体型が崩れてしまう理由には大きく次の4つがあります。
産後は流動性の脂肪が増えている
1つ目は妊娠中のホルモンの影響によって、身体が水分や脂肪を非常に蓄えやすい状態にあった事です。
それに伴ってお腹周りなどは胎児を守る為に特に脂肪が増えています。
ただし妊娠中に増加した脂肪は普通の脂肪とは違って水分が多い流動性の脂肪なので非常に燃焼しやすいそうです。
こうした脂肪は産後にホルモンバランスが変化すれば必要がなくなりますから、やがて自然に落ちていく事になります。
しかしケアを怠ってしまうと、時間と共に落ちにくい脂肪へと変わってしまいます。
産後のお腹周りは風船が萎んだ状態と同じ
2つ目は出産と同時にお腹周りが小さくなると、それに伴って皮膚や筋肉が弛んでしまうからです。
受胎によって膨らんでいたお腹周りの皮膚や筋肉は一時的に伸びた状態にありましたから、産後はそれが弛みに変わるのです。
言ってみれば産後のお腹周りはパンパンに膨らんだ風船の空気が抜けて、一気に縮んでしまった状態とよく似ています。
一度膨らませた風船は空気を抜いてもゴムが伸びていて元の状態には戻りません。それと同じです。
ただし伸びた皮膚や筋肉は身体の状態に応じて元に戻っていきます。
そしてケアによってスムーズに元へ戻す事が出来ます。
産後は子宮が大きくなっている
3つ目は子宮が大きくなっている為に、産後もお腹がポッコリとしているのです。
子宮は妊娠前はニワトリの卵程度の大きさしかありませんが、出産時には胎児の身体に合わせてその20倍ほどの大きさになっています。
10か月かけて大きくなった子宮は、産後に分泌されるホルモンの影響で5~6週間後に元の大きさに戻るそうです。
産後の骨盤の開きが腰周りの体型を変える
4つ目は出産に伴って産道を広げる為に骨盤が広がっている事です。
ですから産後の骨盤は靭帯が伸びてグラグラの不安定な状態にある訳です。
見た目にはお尻が弛んで締まりの無い感じになっています。
こうして広がった骨盤は自然に元に戻って行くのですが、ケアを怠ってしまうと正しく戻らない場合もあるので注意が必要です。
産後はお腹の肉を落とす為のケアが大事
出産を終えた女性の中には、体型が元に戻らずに悩んでいる方も多いようです。
その一方で、とても子供を産んだとは思えないほどに体型が整っている女性もいます。
その違いは産後の身体のケアによるものです。
産後の女性は子育てに忙しくなりますから、自分のお腹の肉を落とす事に気を取られているどころでは無いかもしれません。
しかし身体を元に戻すには産後の2~6か月が勝負だと言われています。
つまりこの期間であれば体型を元に戻しやすく、お腹の肉を落とす事も比較的に簡単であるという事なのです。
そして、この時期を過ぎてしまえば脂肪や骨盤の靭帯が固くなり、次第に身体が元に戻りにくくなってしまいます。
そこで産後の女性がお腹の肉を落とすため、あるいは体型を元に戻すために知っておくべき5つの事について話しておきましょう。
(2)産後の一か月は休養の時期
産後の間もない頃というのは、運動や食事制限を行ってお腹の肉を落とす時期ではありません。
出産によって体力は消耗し、身体は傷付き、ホルモンバランスが変化します。
つまり産後というのは身体が非常に不安定な時期にありますから、ダイエットよりも身体をゆっくりと休ませて体調を回復させる事が重要なのです。
ですから体型を戻したり、お腹の肉を落とすといった身体のケアに関しては、産後1か月くらいしてから考えると良いでしょう。
身体のケアと言っても、激しい運動や過度な食事制限は禁物です。
産後の身体が完全に元に戻るまでには個人差もありますが、余裕を見ても半年はかかると言われています。
ですから、その間は出来るだけ身体に負担をかけない事が大切なのです。
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(3)産後に母乳を与えると、お腹の肉を落とす効果がある
新生児を母乳で育てるかミルクで育てるかによって、母親の身体に及ぶ影響も大きく違ってくるようです。
まず母乳は母親の血液から作られますから、その代謝の際にはエネルギーが消費されます。
また母乳は栄養が豊富でカロリーもありますから、母親が食事で摂取したカロリーの多くが母乳に変わります。
つまり新生児に母乳を与える事によって、母親自身の消費カロリーが増えるという事です。
その消費カロリーは1日に500~700キロカロリーとも言われており、それは一般成人女性の基礎代謝の約半分に相当します。
ですから新生児を母乳で育てる事によって、母親は自分のお腹の肉を落とす効率が上がるのです。
実際に産後のダイエット体験談などによると、特に食事制限をしなくても母乳を与え続けて自然に痩せたという人が多い事が分かります。
ただ母乳が出にくい女性もいると思いますが、その場合は水分をしっかり補給する事で母乳の促進効果があるそうです。
母乳に良いとされている食べ物は、人参、ゴボウ、大根、生姜、カブ、レンコン、イモ類です。
逆に糖分や脂肪の摂り過ぎ、あるいはジャンクフードは母乳の質を悪くしますから気を付けましょう。
(4)骨盤矯正で産後の体型を元に戻す
受胎によりお腹周りが一時的に膨らんでいた事により、腹筋は緩んだ状態にありましたから筋力も落ちています。
そこで産後一か月ほどが過ぎれば、身体の回復を見計らって軽い運動を始めると良いでしょう。
例えばラジオ体操をするだけでも腹筋に刺激が加わりますから、弛んだお腹を引き締めるのには効果があります。
また矯正下着でお腹を凹ませる事で、弛んだお腹の皮膚が元に戻りやすくなります。
そして重要なのが骨盤矯正です。
出産によって広がった骨盤は左右が交互に縮みながら3~4か月かけて元に戻ります。
ただし場合によっては骨盤が元に戻る途中でズレが生じてしまう事があります。
骨盤のズレは身体の歪みの原因となり体型を悪くします。
そこで骨盤のズレを無くす為には日頃から姿勢を正す事が大切です。
何故なら産後の骨盤の靭帯は軟らかくなっていますから、猫背や脚を組む癖があると骨盤の歪みが起こりやすくなるからです。
また骨盤を矯正する事も大切です。
骨盤を矯正するには骨盤矯正ベルトを使用するのが一般的です。
ただし出産したばかりで回復していない身体には負担がかかるので、産後1か月くらいは使用を控えた方が良いと言われています。
そして矯正ベルトはサポート的に使用するのが理想的で、四六時中骨盤を締め付けるのは良くないそうです。
その辺の使用に関しては、自分の骨盤の状態に応じて専門家に相談するのが一番良いでしょう。
なお骨盤は一度閉じてしまうと靭帯が固まってしまいます。
すると矯正も難しくなってくるので、ケアはしっかりと行っておきましょう。
(5)これが、産後にお腹の肉を落とす最適な方法
産後にお腹の肉を落とす場合、激しい運動は身体に負担がかかります。
そこで無理なく行える3つの方法をご提案しておきましょう。
子育てしながら身体を動かす
産後の女性は赤ん坊の世話と同時に家事もありますから多忙です。
こうした状態では自分のお腹の肉を落とす為の運動時間を作るのは難しいかもしれません。
そこで子育てを運動に変えている母親もいます。
例えば赤ん坊を抱っこしたり、あるいは持ち上げたりするだけでも運動になります。
こうして子育ての中に運動の要素を取り入れる事で無理なく身体を動かす事が出来ます。
これは忙しい産後の女性がお腹の肉を落とす方法としては賢いやり方だと言えるでしょう。
だっこ育児
そして抱っこ紐を使って赤ん坊を抱っこする時間を生活の中に増やすのも一つの方法です。
例えば赤ん坊を抱っこして歩くだけだも負荷が生じて運動効果が上がります。
また何気なくテレビを観たり雑誌を読む時でも、赤ん坊を抱っこする事によって自然に腹筋などにも力が加わります。
そして抱っこ育児は赤ん坊とのスキンシップを増やすという点でも有効です。
おんぶ育児
更に赤ん坊の首がすわると、おんぶ育児が可能になります。
昭和の時代には母親がおんぶ紐で赤ん坊を背負っている姿をよく見かけたものですが、最近では余り見かけなくなりました。
今は何かといえばベビーカーが主流になっています。
ベビーカーは押すだけなので楽ではありますが両手の自由が効きません。
それに比べるとおんぶは母親の身体が自由ですから、家事でも何でも出来てしまいます。
その上、赤ん坊の体重を支える訳ですから動く事によって運動効果が上がります。
又おんぶは抱っこや寝かせに比べると赤ん坊の視野が広がり、好奇心を刺激して脳の発達にも良いと言われています。
そうした意味で、おんぶ育児は赤ん坊の為にも母親の為にも利点が多く、まさに子育ての原点と言えるのかもしれません。
まとめ
(1)産後に体型が崩れる理由。
- お腹周りに流動性の脂肪が増えている
- 受胎により、お腹周りの皮膚や筋肉が伸びている
- 子宮が大きくなっている
- 骨盤が開いている
(2)産後ダイエットの方法。
- 産後の1か月は休養期間
- 母乳を与える
- 骨盤矯正
- 抱っこ育児
- おんぶ育児
いかがでしょうか。産後に体型の崩れを気にしている女性は少なくありません。
その大きな原因は産後ケアをしっかりと行わなかった為です。
体型を元に戻すには産後の半年が大切ですから、この期間に適切な方法でケアを行いましょう。
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