40歳以上の成人男性の2人に1人が内臓脂肪の増加したメタボ該当者、又はその予備軍であると言われています。
ちなみに、成人男性のメタボ基準値は腹回りが85cm以上です。
あなたは大丈夫ですか?
これに対して、成人男性の腹回りの平均をご存知でしょうか?
実は、この数値がメタボ基準値と非常に近いのです!
そこで今回は、成人男性の腹回りの平均とメタボについて考えてみましょう。
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【目次】
(1)これが、成人男性の腹回りの平均です
- 男性の腹回りの平均はメタボ基準値に近い
- メタボ基準値には疑問の声も…
(2)これが、体格の個人差を考慮に入れた成人男性の腹回りの測定方法
- ①BMI(体格指数)
- ②ウエスト・ヒップ比
- ③ウエスト・身長比
(3)成人男性が腹回りのサイズを平均に近付ける方法
- 皮下脂肪と内臓脂肪は何が違う?
- 腹回りを平均に近付ける食事の方法
- 腹回りを平均に近付ける運動の方法
まとめ
(1)これが、成人男性の腹回りの平均です
男性の腹回りの平均はメタボ基準値に近い
まずは、こちらのグラフをご覧下さい。
これは、経済産業省より報告された40歳以上の男女の腹回りの平均値です。
お分かりの通り、40歳以上の成人男性の場合、腹回りの平均が85cmの辺りでほぼ横ばいの状態です。
つまり成人男性については、腹回りの平均とメタボ基準値が見事なまでに一致している訳です。
その真偽については定かではありませんが、こうした現状を踏まえて次の様な声も上がっています。
・健康な人間まで病人に仕立て上げている!
・意図的に、メタボを商業利用しているのではないか?
・国と医療業界が手を組んで、市場を拡大しようとしている!
確かにそうかもしれないし、ただの偶然の結果かも知れないので、ここは安易に結論は出せない所でもあります。
メタボ基準値には疑問の声も…
ただ1つ言える事は、メタボ基準値は個人の体格や身長差を考慮せず、
一律に腹回り85cmと指定しているので適正に欠けるという事です。
この基準値で行くと、当然の事ながら体格の大きな男性がメタボの疑いアリと判断され易くなる訳です。
こうした事からメタボの腹回りの基準値については、
成人男性のみならず女性に関しても、発足当時から疑問の声が上がっていました。
それでも現状において基準値の変更はありませんが、2018年を目途に大きな見直しが成される動きが出ています。
それは腹回りの一律の基準値ではなく、血圧、血糖値、脂質異常などの数値を重要視したメタボ診断です。
ですから、今のメタボ基準値についてはあくまでも目安として、1つの判断材料とするのが適切かもしれません。
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(2)これが、体格の個人差を考慮に入れた成人男性の腹回りの測定方法
メタボ基準の他にも、肥満により腹回りが平均よりも大きいかどうかを測定する方法があります。
しかも個人の体格差を考慮した、より適正な測定方法です。
それが次の3つです。
①BMI(体格指数)
まずは、体重と身長から肥満度をチェックするBMI(体格指数)です。
これは、昔からある測定方法で計算は次の通りです。
↓ ↓ ↓
BMI→体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
この数値が22で標準、そして25以上なら肥満の傾向があります。
ただし、体重は脂肪だけではなく筋肉で増加する場合もありますから、
平均より脂肪が少なくても、筋肉太りで肥満と見なされる場合があります。
ですから、筋トレなどで筋量が増えていると、BMIの数値は増加する傾向にありますから、
あくまでも、平均的な筋肉量の体型に適した測定方法という事になります。
②ウエスト・ヒップ比
次は、腹回りとヒップの数値から体型を診断する「ウエスト・ヒップ比」で、計算方法は次の通りです。
↓ ↓ ↓
「ウエスト・ヒップ比」→ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)
この数値が1,0以上(女性は0,8以上)ならリンゴ体型、そして0,7以下なら洋ナシ体型と判断されます。
「リンゴ体型」は、腹回りが平均よりもリンゴのように大きく膨らんでいます。
一般的には女性よりも成人男性に多く見られる体型で、
いわゆるポッコリお腹の状態ですから、内臓脂肪が増加している可能性が高くなります。
「洋ナシ体型」は、腹回りから下のヒップの周辺が膨らんでいるので、ちょうど洋ナシのように見えます。
一般的には成人男性よりも女性に多く見られる体型で、メタボの可能性は低いです。
こうして体型を測定する事により、メタボかどうかの大まかな判断が出来る訳です。
③ウエスト・身長比
そして、ウエストと身長の数値を基に、個人の体格に応じた測定ができるのは「ウエスト・身長比」になります。
その計算方法は次の通りです。
↓ ↓ ↓
「ウエスト・身長比」→ウエスト(cm)÷身長(cm)
この数値が0,5以上で肥満と判断され、体格の割に腹回りが平均よりも大きくなっている可能性が高くなります。
この測定方法は個人の身長と腹回りのサイズを基に計算されますから、
メタボを診断する上では最も適正で信頼性が高いと言われています。
ある調査結果においては、高血圧、高血糖、脂質異常といったメタボの症状がある人を拾い集める場合、
「ウエスト・身長比」が最も適正であったとされています。
なお、「ウエスト・身長比」は子供のメタボ基準においては既に取り入れられています。
本来であれば、この測定方法は成人男性にも適用されるべきでしょう。
(3)成人男性が腹回りのサイズを平均に近付ける方法
皮下脂肪と内臓脂肪は何が違う?
体脂肪には大きく皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、その性質は大きく異なります。
「皮下脂肪」は全身の皮膚の下に付く脂肪ですから、指でつまむ事が出来ます。
一般的には、身体の末端から中心に向かって順番に落ちていく傾向にありますから、
腹回りは特に皮下脂肪が残りやすい部分という事になります。
そして、皮下脂肪は飢餓などに備えた予備のエネルギー源ですから、
時間をかけてゆっくりと溜まり、また落ちるのにも時間がかかります。
一方の「内臓脂肪」は文字通り内臓の周りに溜まる脂肪で、いわゆるポッコリお腹の原因になります。
内臓脂肪は日常的に使われる脂肪ですから増減が激しく、皮下脂肪に比べると溜まり易いと同時に落ち易くもあります。
ですから、正しくダイエットをすれば先ず内臓脂肪が先に減りますから、
メタボのポッコリお腹は意外と簡単に凹ませる事が可能です。
参考記事⇒違いがわかる!皮下脂肪と内蔵脂肪の特徴と見分け方、落とし方
腹回りを平均に近付ける食事の方法
食事で太る原因というのは、よく脂肪分の摂り過ぎと思われがちですが、
むしろ、脂肪は目安として1日に50gは必要とされている大切な栄養素なのです。
では、現代人が太る主な原因は何かというと、それは糖質の摂り過ぎという事になります。
糖質は糖分の他にも、ご飯、麺類、パンなどの主食と呼ばれる炭水化物に多く含まれています。
栄養面での役割としては、身体を動かすエネルギー源になるのですが、
一度にたくさん食べてしまうと、余剰分が中性脂肪に作り変えられて体脂肪になってしまいます。
ですから、腹回りに余分な肉を付けないためには、糖質を控えるか、あるいはドカ食いをしない、
または1回の食事の量を減らして回数を増やすといった方法が有効です。
また、肉、魚、卵、豆類などに多く含まれるタンパク質は極めて太りにくいので、
メタボ解消には最適な食材となります。
腹回りを平均に近付ける運動の方法
では、メタボを解消して腹回りをスッキリさせる運動は、何が有効だと思いますか?
おそらく、大半の人が有酸素運動と答えると思いますが、実は筋トレが非常に有効なのです。
ただ、筋トレのような強度の高い運動時は主に糖質がエネルギーとして使われますから、
体脂肪が効率良く燃焼する訳ではありません。
しかし、筋トレを行って筋肉が付くと基礎代謝が上がりますから、消費カロリーが増加して脂肪が燃えやすくなります。
また、筋トレは成長ホルモンの分泌を増やして脂肪の燃焼を促進します。
つまり、筋トレを行うと脂肪燃焼体質になれるという訳です。
一方で、有酸素運動は脂肪を燃やす運動ではあるのですが、習慣的に続けていると省エネ体質に変わってきます。
省エネ体質になると消費カロリーの多い筋肉が減り、より少ない脂肪エネルギーで長時間の運動が可能になる訳です。
これは、有酸素運動そのものには適していますが、脂肪を燃やすには効率が悪くなります。
ですから、腹回りをスッキリさせるには、まず筋トレを行って脂肪燃焼体質になる事が大前提であり、
その上で有酸素運動を行えば脂肪の燃焼効果が倍増します。
参考記事⇒男性が、お腹回りの脂肪を落とすダイエット方法!内臓脂肪は簡単に減る
まとめ
(1)40歳以上の男性は、腹回りの平均値がメタボ基準値の85cmとほぼ一致しています。
(2)肥満度の測り方。
- BMI(体格指数)→身体全体の肥満度を測定
- 「ウエスト・身長比」→腹回りの肥満度を測定
- 「ウエスト・ヒップ比」→腹回りを中心にした体型をチェック
(3)腹回りのサイズを平均に保つ方法。
- 糖質の摂取を控えてタンパク質をたくさん食べる
- 筋トレをメインにして有酸素運動をサブで行う
いかがでしょうか。成人男性は40歳を過ぎてくると、内蔵脂肪の増加でポッコリお腹が気になり始めます。
ただし内臓脂肪は皮下脂肪よりも落ちやすいので、ダイエットすればポッコリお腹は意外と簡単に凹みます。
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