加齢と共に気になってくるのが、お腹回りの皮下脂肪です。
あなたは、何かダイエットを行っていますか?
運動、食事、器具、サプリメント…
色々と試してはみたけど上手く痩せなかった人もいるでしょう。
そんな方には皮下脂肪を減らす漢方薬が効果的かもしれません。
中でもおすすめは、防風通聖散です。
そこで今回は、漢方薬のダイエット効果について解説します。
【目次】
(1)漢方薬の特徴と優れた効果
- 漢方は日本の医学
- 注目される漢方薬
- 漢方は150年前までは医療の主流だった
- 西洋医学の特徴
- 漢方の特徴
(2)皮下脂肪の増加を漢方的に見ると…
- 皮下脂肪が増加する原因
- ダイエット薬やサプリの肥満解消の効果とは?
(3)ダイエットに、おすすめの漢方薬!「防風通聖散」で皮下脂肪を減らす
- 脂肪を減らす漢方薬なら防風通聖散
- 防風通聖散の入手方法
- 防風通聖散の口コミ情報と副作用
まとめ
(1)漢方薬の特徴と優れた効果
漢方は日本の医学
漢方と聞くと中国の医学をイメージする方も多いのではないでしょうか。
確かに中国はその昔に「漢」と呼ばれていた時代がありますから無理もありません。
そして漢方の起源そのものは中国から伝わった中医学にあると言われています。
しかし後々には自国の風土や国民の体質に合わせ、日本独自に発展を遂げました。
ですから漢方は中国の医学ではなく日本で確立された医学という事になります。
また、漢方という呼び名自体も日本で生まれたものなのです。
そして漢方で使用される薬が漢方薬です。
注目される漢方薬
漢方薬の原材料は生薬です。
生薬とは薬効を持つ植物、動物、鉱物などから作られる薬です。
この生薬を2種類以上組み合わせ、決められた分量で調合したものが漢方薬という事になります。
そして漢方薬の完成に至るまでには、何千年という長い年月に及ぶ研究と経験の積み重ねを必要としました。
その集大成が現代に受け継がれている漢方処方です。
それは、言葉を変えれば先人たちの知恵の結晶と言っても良いでしょう。
ですから、市販の薬やサプリメントなどとは開発に要した手間や時間が全く違う訳です。
それ故に漢方薬は非常に優れた効果があり、近年は医療現場でも注目が高まっています。
漢方は150年前までは医療の主流だった
現代医療の主流は西洋医学です。
病院では西洋医学に基づいた治療が施され、主に西洋薬が処方されます。
この西洋医学が日本で普及したのは明治以降の僅か150年ほどに過ぎません。
ですから、それ以前の長い歴史においては医学といえば漢方が主流であった訳です。
そして漢方と西洋医学は特徴が大きく異なり、扱われている薬の効果も違います。
そこで、漢方と西洋医学の違いについて比較してみましょう。
西洋医学の特徴
簡単に言うと、西洋医学は病気の「症状」に着目して治療を行います。
例えば風邪の場合に西洋薬を服用すると、熱、咳、鼻水、喉の痛みといった症状を抑える効果があります。
ただし単に症状が治まったからといって風邪のウイルスが死滅した訳ではありません。
風邪の症状というのはウイルスと闘う為の身体の防衛反応ですから、薬で症状を抑えるのはむしろ逆効果の可能性があります。
つまり西洋医学は細かな症状に着目する余り身体の全体が見えず、時に病気の根本治療に至らないという欠点があります。
ですから何時までも病気が完治せず、ただ症状を抑える目的で薬漬けにされる場合もある訳です。
ただ西洋医学は解剖学が発達していますから、外傷の手当てや外科手術は大変優れています。
漢方の特徴
一方、漢方では病気の「原因」に着目をして根本治療を目指します。
風邪に限らず、病気の原因は身体の免疫力の低下が原因です。
そこで漢方薬の場合は、人間に備わっている自然治癒力を高める効果がある訳です。
つまり漢方薬は症状を抑えるのが目的ではありませんから、西洋薬のような即効性は薄いかもしれません。
しかし自然治癒力が高まれば症状は治まり、そして病気は根本から改善されます。
ですから漢方薬漬けになったという話は聞いた事がない筈です。
(2)皮下脂肪の増加を漢方的に見ると…
では漢方において病気の原因に着目するように、皮下脂肪が増加する原因について考えてみましょう。
皮下脂肪が増加する原因
①:過剰に摂取した脂肪分が、そのまま皮下脂肪になる。
②:過剰に摂取した糖質が中性脂肪に作り変えられて皮下脂肪になる。
③:皮下脂肪の燃焼に必要である十分な水分が不足している。
④:体内酵素の減少に伴い、皮下脂肪の燃焼に必要な代謝酵素が不足する。
⑤:血液の循環が悪くなり、代謝活動が低下して皮下脂肪が燃えにくくなる。
⑥:筋肉が減少して基礎代謝が下がり、皮下脂肪が燃えにくくなる。
⑦:満腹ホルモンの分泌が低下し、食べ過ぎ傾向となり皮下脂肪が溜まりやすくなる。
⑧:運動不足でカロリーが余り皮下脂肪が増える。
⑨:脂肪を貯蔵する働きがあるインスリンの過剰分泌により皮下脂肪が溜まりやすくなる。
⑩:脂肪分解酵素のリパーゼの分泌が悪く、皮下脂肪が上手く燃えない。
ご覧の通り、皮下脂肪が増加する原因は食べ過ぎや運動不足だけではありません。
その他にもホルモンや酵素の分泌、あるいは代謝の問題も大きく係わってくる訳です。
ダイエット薬やサプリの肥満解消の効果とは?
ではダイエット薬やサプリメントの場合、皮下脂肪を減らす上でどの様な効果があるのでしょうか?
それは大きく次の4つです。
①:消化吸収の過程で脂肪の吸収を妨げる。
②:消化吸収の過程で糖質の吸収を妨げる。
③:脂肪分解酵素のリパーゼを活性化する。
④:血行を促進させて代謝を高める。
こうした効果により、一時的に皮下脂肪は落ちやすくなるでしょう。
しかし、これらは皮下脂肪が増加する原因の一部の解消効果にしか過ぎません。
ダイエット薬やサプリメントで効果が出ない人は、皮下脂肪が燃えにくい体質そのものを変える必要がある訳です。
では次に、皮下脂肪を減らす漢方薬の効果について見てみましょう。
(3)ダイエットに、おすすめの漢方薬!「防風通聖散」で皮下脂肪を減らす
脂肪を減らす漢方薬なら防風通聖散
漢方薬の中で肥満解消におすすめなのが防風通聖散です。
【効果、効能】としては18種類の生薬の働きによる肥満、便通、むくみの改善です。
そして、代謝機能の低下によってお腹回りを中心に皮下脂肪が溜まり便秘がちで、しかも体力があり胃腸が丈夫な人に適しています。
なお、虚弱体質で胃腸の弱い方にはおすすめ出来ないそうです。
防風通聖散に含まれる18種類の生薬は次の通りです。
オウゴン、カンゾウ、キキョウ、セッコウ、ビャクジュツ、ダイオウ、ケイガイ、サンシン、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ボウフウ、マオウ、レンギョウ、ショウキョウ、カッセキ
これらの豊富な生薬成分の働きで代謝機能が高まると、体質が変化して皮下脂肪を減らしやすくなります。
つまり根本的なダイエット効果を考えると、西洋薬やサプリメントよりも漢方薬が有効という事になります。
防風通聖散の入手方法
「漢方薬局で入手」
漢方薬局では個人の症状に応じて生薬の調合が行われます。
言ってみればオーダーメイドの漢方薬という事になります。
ただし保険適用外ですから料金は高くなります。
より高い効果を得たい方にはおすすめの入手方法です。
「病院で入手」
医師の処方箋があれば保険適用で安く手に入れる事が出来ます。
ただし健康な人の単なるダイエット目的では防風通聖散の処方箋は出してくれません。
これは医薬品ですから、肥満や便秘で健康を害していると診断されれば処方箋が出る可能性はあります。
また、診断の結果によっては別の薬が処方される場合もあるでしょう。
ですから処方箋が出るか出ないかは患者の要望ではなく、あくまでも医師の判断という事になります。
効果の高い安価な薬が欲しい方にはおすすめな入手方法ですが、上手く行くかどうかは状況次第です。
防風通聖散の口コミ情報と副作用
防風通聖散の効果については、実際に使用した方の口コミ情報が最も参考になります。
漢方薬でもサプリでも、脂肪を減らすダイエット効果を得る為には、自分の体質に合っている事が重要です。
ですから人によって効果の感じ方は大きく異なります。
もし体質に合わなければ激しい副作用を伴う場合もありますから、使用の際は注意が必要です。
その辺も含めて防風通聖散の口コミ情報をまとめると以下の通りです。
「効果を感じた!」
効果を実感したという人は、約3か月以上の使用に加えて何らかのダイエットと並行している場合が多いようです。
漢方薬によって体質が変化するまでには、しばらく時間が必要であるという事でしょう。
具体的な効果として最も多いのが便通の改善によるお腹回りのスッキリ感です。
また食欲が抑えられるようになった、代謝の促進に伴う発汗が増加したという声もあります。
こうした方は防風通聖散の服用によって体質が良い方向に変化しています。
ただし、漢方薬に頼って不摂生をしていれば当然の事ながら太ります。
「効果を感じなかった」
効果を感じなかったとする方の大半は、使用期間が1週間や1か月程度の短期間が多いようです。
これでは使用期間が短いので、もう少し続けてみると何らかの効果が現れるかもしれません。
基本的に漢方薬は西洋薬のような即効性を期待するべき代物ではありません。
体質が変化するには暫く時間が必要なのです。
また注意点としては、防風通聖散が体質に合っていなければ何らかの副作用を伴うという事です。
最も多いのが、お腹が緩くなり過ぎて下痢を起こす事です。
また、肝臓に障害を起こしたという例もありますから、副作用がある場合は直ぐに使用を中止するべきでしょう。
いずれにしても、防風通聖散は体質に合うかどうかで効果が大きく違ってきます。
まとめ
いかがでしょうか。ダイエットを行っても、お腹回りの皮下脂肪が上手く落ちない場合は、漢方薬で体質を変えてみるのも一つの方法です。
漢方薬はサプリメントとは違い、その効果が認められた医薬品ですから体質に合えば極めて有効です。
ただ、副作用が強く現れる場合もあるので、その点はご注意ください。
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