食べ過ぎている訳ではないのに、お腹回りの肉がブヨブヨして気になる。
あなたも、そんな心当たりはありませんか?
その場合は太ったのではなく、むくみ?かもしれません。
むくみと言っても、特にお腹回りの場合は原因が幾つか考えられます。
そこで今回はむくみの原因と、その解消法について解説したいと思います。
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【目次】
(1)そもそも、むくみとは何なのか?
- 体液はどのように流れるのか?
- むくみは、細胞間液の循環不全
(2)運動不足が原因のむくみはマッサージで解消
- ふくらはぎは第二の心臓
- 運動不足のむくみを簡単に解消する方法
- 下半身がむくむと、お腹回りも影響を受ける
- お腹回りのむくみを解消する方法
(3)塩分の摂り過ぎが原因で、むくみがお腹回りにも起こる!?
- 塩分の取り過ぎで、むくみが起こる理由
- 塩分による、むくみの解消方法
(4)お腹回りがポッコリしているのは、むくみ腸が原因かも?
- むくみ腸とは?
- むくみ腸を解消する食べ物
まとめ
(1)そもそも、むくみとは何なのか?
そもそも、むくみとは何なのでしょうか?
それを理解するために、まずは血液やリンパの流れについて簡単に話しておきたいと思います。
体液はどの様に流れるのか?
まず、酸素と栄養を含んだ血液は、心臓から動脈を通じて送り出されます。
動脈は細動脈へと枝分かれし、最終的には毛細血管となって各細胞に行き渡ります。
そして、毛細血管から染み出した血しょう成分が細胞間液となり、各細胞に酸素や栄養を供給するのです。
それと同時に、老廃物を含んだ細胞間液の90%は静脈へ、残りの10%がリンパ管へと吸収されて循環します。
ちなみに、1日に出入りする細胞間液の量は約20リットルとも言われています。
これが私たちの身体の中で起きている体液の流れです。
むくみは細胞間液の循環不全
そして、むくみとは何らかの原因によって、細胞間液が毛細血管やリンパ管へと上手く吸収されない状態なのです。
その結果、細胞間液が溜まってくると、やがて皮膚の下が膨れ上がってしまう訳です。
考えてみれば、1日に20リットルも出入りする細胞間液の循環が滞ってしまえば、
身体の各部分にむくみが生じて腫れぼったくなるのは当然の事と言えるでしょう。
では、むくみとは何かを理解した所で、その原因と解消方法について見ていきましょう。
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(2)運動不足が原因のむくみはマッサージで解消
心臓から送り出された血液は、重力に従って足先などの末端まで流れていきます。
ところが、身体の末端から心臓に戻る場合は重力に逆らい、しかも心臓のポンプの働きが及びません。
では、血液やリンパ液はどの様にして元へと戻るのでしょうか?
ふくらはぎは第二の心臓
それは、筋肉の収縮によって血管やリンパ管に圧力が加わる事により、管内を流れている体液が押し流されるのです。
この原理は、ちょうど牛の乳絞りに似ているのでミルキングアクションと呼ばれています。
そして、下半身の筋肉は身体全体で占める割合が多いので、体液を循環させる上では非常に重要となります。
特にふくらはぎの筋肉は、ミルキングアクションの役割が大きいので第二の心臓とも言われています。
つまり、下半身を中心に身体を動かして筋肉の収縮運動を起こしていると、それに伴って体液の循環が良くなる訳です。
ところが、運動不足になると筋肉を収縮させる機会が減りますから、当然の事ながら体液の循環が悪くなります。
その結果、細胞間液は行き場を失って皮膚の下にどんどん溜まってしまい、むくみが生じるのです。
特にデスクワークの時間が長い人、あるいは立ちっ放しで仕事をしている人は、
下半身の筋肉を動かす機会が少ないので、むくみやすくなります。
では、こうした運動不足で生じるむくみを解消するには何をすれば良いのでしょうか?
運動不足のむくみを簡単に解消する方法
運動不足が原因のむくみであれば、身体を動かす事が最良のむくみ解消方法という事になります。
しかし、デスクワークや立ち仕事が長く続く場合は、なかなか運動を行う事が出来ません。
そこで仕事中でも簡単に行える、むくみ解消効果の大きな運動がかかと上げです。
かかとを上げる事で、第二の心臓であるふくらはぎの筋肉が収縮すると体液の循環が起こります。
これならデスクワークをしていても、立ち仕事をしていても簡単に行う事が出来ます。
かかと上げは非常に簡単な運動ですが、第二の心臓が働いてくれるので、むくみ解消には効果抜群です。
下半身がむくむと、お腹回りも影響を受ける
下半身は特にむくみやすいと言われています。
例えば、朝はピッタリしていた靴が夜になるとキツく感じる事はありませんか?
あるいは、朝は上手く履けていたブーツが、夜になるとふくらはぎかキツくて履きづらくなる事はありませんか?
これが、下半身がむくんでいる証拠です。
こうして、第二の心臓と呼ばれる下半身にむくみが生じると、当然の事ながらお腹回りにも影響が現れます。
お腹回りの、むくみを解消する方法
では、お腹回りの場合、むくみを解消するにはどの様な方法があるのか?
最も簡単な方法としては、お腹回りの肉を指でつまむ事でむくみ解消の効果が得られます。
この動作は、お腹回り表面の毛細血管やリンパ管にミルキングアクションを起こします。
また、手のひら全体で圧を加える様にお腹回りのマッサージをすれば、体液の流れが良くなりむくみが解消します。
参考記事⇒効果的なマッサージのやり方!エステで皮下脂肪は落ちるのか?
そして、腰のひねり運動を行ったり、背伸びをしながら身体を前後左右に傾ける事で、
お腹回りの筋肉全体に収縮運動が生まれ、ミルキングアクションの効果が得られます。
更に、腹式呼吸でお腹回りを凹ましたり膨らませたりする事でも、ミルキングアクションの効果が生まれやすくなります。
こうしてマッサージをする、あるいは腹筋全体を動かす事により、
むくみが解消されて、お腹回りのスッキリ効果が生まれます。
(3)塩分の摂り過ぎが原因で、むくみがお腹回りにも起こる!?
今度は、むくみの原因の2つ目ですが、これはお腹回りに限った事ではなく全身のむくみに関係します。
それは塩分の摂り過ぎです。
塩分の摂り過ぎで、むくみが起こる理由
塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になるとよく言われますが、実はむくみの原因にもなるのです。
それは、私たちの体液の塩分濃度が約0,9%に保たれているからです。
仮に塩分を摂り過ぎたとすれば体液は濃くなりますから、薄める為には水分が多めに必要になります。
すると、本来であれば排出されるべき余分な水分が身体に滞ってしまうので、むくみが生じやすくなる訳です。
塩分による、むくみの解消方法
塩分を摂り過ぎた場合は、カリウムを多く含む食べ物を摂取すると良いでしょう。
なぜなら、カリウムは塩分と水分を結合させる働きがあるので、余分な塩分が尿と一緒に排出されやすくなるからです。
ただし、カリウムは水に溶けやすいため、食材を煮炊きすると煮汁に染み出てしまいます。
ですから、カリウムを多く含む食べ物の中でも生で食べれる食材がおすすめで、
例えば、柿、バナナ、キウイ、グレープフルーツ、メロン、梨などがあります。
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(4)お腹回りがポッコリしているのは、むくみ腸が原因かも?
お腹回りがポッコリする原因は、内臓脂肪の増加によるものとは限りません。
むくみ腸とは?
実は腸のむくみが原因で、お腹回りが大きくなる事もあるようです。
特に、大腸は便の水分を吸収する役割があるのですが、吸収した水分が腸に滞ってしまうのが、むくみ腸です。
その場合は、何らかの原因で腸の機能が低下しており、むくみ腸になると便秘になりやすいそうです。
こうしてお腹に便が溜まり、しかも長さが1,5~1,8mもある大腸にむくみがあると、
お腹回りが膨らんでウエストが大きくなってしまいます。
例えば、脚などの身体の表面のむくみであれば、マッサージが有効な解消方法になるのですが、
腸は身体の内側なのでマッサージする訳にはいきません。
そこで、むくみ腸を解消するには大腸の機能を回復させる必要があります。
むくみ腸を解消する食べ物
腸内の環境を整えるには、次の3つの食べ物が有効となります。
①食物繊維
まず、食物繊維は腸を刺激して便を送り出す蠕動運動を活発にします。
食物繊維を多く含む食べ物は、穀物、イモ類、豆類、海藻、キノコ類、コンニャク、ゴボウ、人参などです。
②オリゴ糖
また、オリゴ糖は腸の機能を向上させる善玉菌の栄養源になるそうです。
しかもオリゴ糖は他の糖類とは違い、胃や小腸では吸収されずにそのまま大腸まで届きます。
オリゴ糖を多く含む食べ物は、玉ねぎ、ゴボウ、アスパラガス、トウモロコシ、ねぎ、豆類、バナナ、はちみつです。
③善玉菌
そして、善玉菌を外から直接的に摂り入れる事も可能です。
例えば、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を多く含む食べ物は、
発酵食品のヨーグルト、チーズ、漬物、キムチ、納豆、味噌などです。
以上が腸内環境を整える食べ物ですが、腸はストレスを溜め込むと悪玉菌が増加しやすくなるので、
日頃から、適度な運動などを行って上手くストレスを発散しておきましょう。
まとめ
(1)お腹回りが大きくなるのは脂肪の増加だけではなく、むくみが原因の場合もあります。
(2)むくみの原因と、その解消方法。
- 運動不足→かかと上げ、筋肉の収縮運動、マッサージ
- 塩分の摂り過ぎ→カリウムを摂取
(3)お腹回りは腸のむくみで大きくなる事がありますから、食べ物で腸内環境を整えましょう。
いかがでしょうか。むくみがお腹回りに生じると、一時的に太ったような状態になる事があります。
もし、食べ過ぎている訳ではないのにお腹回りの贅肉が気になる場合は、むくみを解消すると良いでしょう。
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