ストレッチで痩せる!
あなたは、こんなフレーズをどこかで見かけた事はありませんか?
もし運動をしないで身体を伸ばすだけで、お腹回りの脂肪を落とす事が出来るなら…
これほど楽で簡単なダイエットはないですよね。
実際のところ、ストレッチを行うと痩せるのか?痩せないのか?
そこで今回は、ストレッチの効果について考えてみましょう。
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【目次】
(1)ストレッチで、お腹回りは痩せない?でも、2つの効果がある
- ストレッチ効果と自律神経の関係
- ストレッチで血行促進
- 筋肉が硬くなると血行が悪くなる
(2)ストレッチで、お腹回りは痩せない?でも、動ける身体になれる
- 身体が硬くなるから運動量が減る
- ストレッチで動かしたくなる身体へ
(3)ストレッチでは痩せない?でも、お腹回りの引き締め効果がある
- 筋肉を引き締めるストレッチの効果
- 腹式呼吸で、お腹回りのインナーマッスルを刺激
- お腹回りのアウターマッスルをストレッチで引き締める
まとめ
(1)ストレッチで、お腹回りは痩せない?でも、2つの効果がある
ストレッチは深呼吸をしながら身体の筋肉を伸ばす運動です。
運動と言ってもアクティブに身体を動かす訳ではありませんから、むしろ動作と言った方が良いかもしれません。
こうした動作では脂肪が燃える訳ではありませんから、痩せるか痩せないかで言うとストレッチでは痩せないという事になります。
しかしストレッチを行う事によって脂肪を燃やす運動とは違った効果が得られます。
ストレッチ効果と自律神経の関係
ストレッチの効果というのは、実は自律神経と非常に大きな関係があるのです。
自律神経とは自分の意志とは無関係に働いて身体の機能を調整している神経です。
簡単に言うと無意識の内に働いている神経です。
例えば意識的に血圧を上げたり下げたりする事は出来ませんし、脈拍を早めたり遅めたりする事も出来ません。
こうした機能は自律神経の働きによるものです。
そして自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
何となく聞いた事がある人も多いと思います。
交感神経というのは、活動的な状況や緊張状態といった気が張っている時に働いてます。
一方の副交感神経というのは、眠っている時や休息している時などのリラックス状態で働いています。
この2つの神経の働きはバランスが保たれている事が大切で、交感神経の働きが優勢になってしまうと身体が疲れてしまいます。
逆に副交感神経の働きが優勢になってしまうとアクティブさが失われてしまいます。
そしてストレス社会を生きる現代人の多くは、とかく交感神経が優勢な傾向が強い訳です。
ですから現代人は何かと疲れているのです。あなたも心当たりはありませんか?
そこでストレッチを行うと呼吸が深くなり、筋肉が解れて次第に身体がリラックス状態になります。つまり副交感神経が優勢になる訳です。
このようにストレッチで痩せる訳ではありませんが、身体をリラックス状態にして疲れを癒やす効果が得られます。
ストレッチで血行促進
ストレッチを行うと血行が良くなると言われていますが、それは一体なぜでしょうか?
実を言うと、筋肉には血液を押し流すポンプの役割があるからです。
そこであなたは、こう思うかもしれません。血液を循環させているのは心臓ではないのか?
確かに心臓は勢いよく血液を送り出しますが、そのポンプの働きは身体の末端にまでは及びません。
特に足先の血液などは重力に逆らってどの様に心臓へと戻るのでしょうか?
それは筋肉が収縮した時に血管に圧力が加わり、それに伴って血管内の血液が押し流されるのです。
これは牛のミルク絞りの原理に似ている事からミルキングアクションと呼ばれています。
つまり心臓の働きだけではなく、筋肉が伸びたり縮んだりする事によって血液の循環が生まれるのです。
そうした意味で脚は第二の心臓と呼ばれており、特にふくらはぎの筋肉は血液循環の重要な働きを担っています。
筋肉が硬くなると血行が悪くなる
では老化や運動不足などで筋肉が硬くなってしまうと、血液の循環にどの様な影響を与えるのでしょうか?
先ほど説明した様に、血液の循環は筋肉の伸び縮みが大きな役割を担っています。
しかし硬くなった筋肉は動かしても上手く伸び切らず、そして縮み切らない状態にありますから、ミルキングアクションの機能が正常に働かなくなります。
そうすると血行が悪くなるので老廃物が溜まりやすくなり代謝も落ちてしまいます。
そして体脂肪の燃焼も代謝の一つですから、血行が悪くなるとお腹回りに脂肪が溜まりやすくなります。
そこでストレッチを行って硬くなった筋肉を解してやれば、ミルキングアクションの機能が向上して血行が良くなり代謝もアップする訳です。
つまりストレッチで直接的には痩せませんが、代謝アップは脂肪の燃焼促進につながります。
なお、ストレッチと同じ様にマッサージによる脂肪の燃焼効果についても、よく問われるところです。
※参考記事はコチラ⇒お腹回りの脂肪を揉むと痩せるのか?その燃焼効果について
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(2)ストレッチで、お腹回りは痩せない?でも、動ける身体になれる
身体が硬くなるから運動量が減る
私たちの身体は放っておけば加齢と共に筋肉や関節が硬くなっていきます。
すると身体を動かすのが億劫になるので、ますます痩せないという悪循環になってしまいます。
身体が硬くて思う様に動けない、動かすと身体が痛くなる、動くとすぐに疲れるといった経験はありませんか?
こうなると動きたくない、身体を動かしたくないといった理由で運動嫌いになってしまうのも致し方ありません。
すると運動不足でますます、お腹回りに脂肪が溜まり易くなり、痩せない体質になってしまいます。
ストレッチで動かしたくなる身体へ
そこでストレッチを行って全身が柔軟になってくると、動かしたくない身体が動ける身体になり、更には動かしたくなる身体へと変わってくる訳です。
すると身体を動かす機会が増えてきますから、消費カロリーも増加してお腹回りに脂肪が溜まりにくくなってきます。
この様にストレッチでは直接的に腹回りは痩せないのですが、身体を動かすきっかけ作りの役割を果たしているという事になります。
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(3)ストレッチでは痩せない?でも、お腹回りの引き締め効果がある
筋肉を引き締めるストレッチの効果
ダイエットで痩せるイコール脂肪が落ちると考えるなら、ストレッチでは痩せないと言う事になります。
しかし、ストレッチでお腹回りを引き締める事は可能です。
お腹回りというのは身体の中でも骨の割合が少なく、内臓や筋肉といった軟らかい組織で構成された特別な場所でもあります。
そこでストレッチを通じて、お腹回りの筋肉に刺激を加えてみましょう。
すると刺激を受けた腹筋が活性化して収縮力が高まり、お腹回りの引き締め効果が得られます。
腹式呼吸で、お腹回りのインナーマッスルを刺激
まずは身体の深層部分にあるインナーマッスルを引き締めましょう。
腹部のインナーマッスルは、腹回り全体をコルセットの様に包んでいる腹横筋です。
腹横筋は主にお腹を膨らます、あるいは凹ませる時に使われます。
この腹横筋を鍛えると、なかなか痩せないお腹回りがキュッと引き締まります。
逆に衰えてしまうと、お腹回りの弛みの原因になるのです。
ストレッチは呼吸が大事です。基本的には息を吐きながらゆっくりと身体を伸ばします。
そこでストレッチをしながら腹式呼吸を行うと腹横筋を刺激する事が出来ます。
腹式呼吸は鼻からゆっくりと息を吸いながらお腹を膨らませ、息を吐きながらお腹を凹ませる呼吸方法です。
これをストレッチと共に行うと腹横筋に刺激が加わり、なかなか痩せないお腹回りの引き締め効果が期待出来ます。
なお腹式呼吸はドローインとも呼ばれ、お腹回りのシェイプアップの目的で広く普及しています。
※参考記事はコチラ⇒ぽっこりお腹を解消!お腹回りを凹ますドローインのダイエット効果
お腹回りのアウターマッスルをストレッチで引き締める
インナーマッスルに対し、身体の表層部分の筋肉をアウターマッスルと言います。
腹部のアウターマッスルは、お腹回り前面の腹直筋と脇腹部分の腹斜筋です。
ここをストレッチで引き締める方法は次の通りです。
「腹直筋のストレッチ」
上体反らし
背伸びをして上体を後ろに反らします。
「腹斜筋のストレッチ」
上体横曲げ
背伸びをして上体を左右に傾けます。
上体ひねり
①壁を背にして足を肩幅に開いて立ちます。
②上体を左右交互にひねって壁に両手をタッチします。
以上がストレッチを通じて腹筋を刺激し、なかなか痩せないお腹回りを引き締める方法です。
まとめ
(1)ストレッチで直接的には痩せないですが、次の効果があります。
- 副交感神経を優位にしてリラックス効果を生み出す
- 筋肉が解れて血行が良くなると、代謝がアップして脂肪が燃えやすくなる
- 身体の柔軟性を高め、動かしたくなる身体になれる
(2)ストレッチしながら腹式呼吸を行うと、インナーマッスルが刺激されてお腹回りの引き締め効果が得られます。
(3)お腹回りをストレッチすると、アウターマッスルが刺激されて腹筋の引き締め効果が得られます。
いかがでしょうか。痩せるか痩せないかで言うと、ストレッチでは痩せません。
しかし間接的には脂肪を燃やす効果を高めますから、ぜひダイエットに取り入れてみると良いと思います。
※おすすめ記事はコチラ⇒ヨガでお腹回りは痩せる?そのダイエット効果とストレッチとの違い
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