ビール好きの方のぽっこりお腹をビール腹と言います。
これは、内臓脂肪の増加が原因です。
そして、お酒の中でもビールは太りやすいのです。
とはいえ、ビール好きな方は禁酒をする訳にはいきません。
だったら、ビール腹にならないように飲み方を工夫してみてはどうでしょうか?
そこで今回は、ビールでお腹回りが出る理由と、太らない飲み方についてお伝えします。
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【目次】
(1)ビールを飲むと、お腹回りが出る!その理由は糖質です
- ビールに含まれる糖質とは?
- ビールの糖質はどのくらい?
- アルコールのカロリーは身体に溜まらない!?
(2)これが、お腹回りが太らないビールの飲み方
- なぜ、ビールを飲むと食欲が増すのか?
- 太りやすいビールのつまみは何?
- 太りにくいビールのつまみは何?
(3)糖質ゼロのビールでも飲み方には注意
- アルコールが分解されると中性脂肪が発生!?
- ビール好きな人は脂肪肝に注意
- 脂肪肝を放っておくと…
- どれくらいアルコールを飲むと危険なのか?
まとめ
(1)ビールを飲むと、お腹回りが出る!その理由は糖質です
最近は、糖質ゼロ、糖質オフ、糖質カットといったビールがよく出回っています。
これらはダイエット志向のビールであり、糖質のカロリーが少ない分だけ普通のビールよりも太りにくい訳です。
では、糖質とは何なのでしょうか?
ビールに含まれる糖質とは?
糖質とは三大栄養素の1つで、糖分の他にも御飯、麺類、パンといった主食と呼ばれる炭水化物に多く含まれています。
そして、ビールの原材料である麦、米、コーンなどは糖質を多く含んでいますから、
製造工程によっては糖質がそのまま残りやすくなります。
この糖質は消化吸収されると血糖となり、エネルギー源として肝臓や筋肉に一時的に蓄えられます。
そのストック量は約1500キロカロリーです。
そして、過剰摂取によってストックし切れなかった糖質は中性脂肪に作り変えられて、まずは内臓脂肪として溜まります。
これが、糖質を含んだビールを飲み過ぎるとお腹回りが出る理由です。
ビールの糖質はどのくらい?
では、ビールはどのくらいの糖質を含んでいるのでしょうか?
他のお酒と比較してみると、こんな感じになります。
(数値は製品100g中に含まれる糖質の目安です)
- 梅酒(20,7g)
- 紹興酒(5,1g)
- 清酒(3,6~4,9g)
- 発泡酒(3,6g)
- ビール(3,1g)
- ワイン白(2,0g)
- ワイン赤(1,5g)
これを見て、ビールに含まれる糖質は多いと見るか、少ないと見るか?
ちなみに、コンビニサイズのおにぎり1個に含まれる糖質は約30gですから、
これをビールにおきかえてみると、計算上は約1リットル分に相当します。
アルコールのカロリーは身体に溜まらない!?
ビールなどのお酒に含まれるアルコール成分は1gで7kcalあります。
三大栄養素なら、同じ1gで糖質とタンパク質が4kcal、脂質は9kcalですから、
アルコールのカロリーはやや高めという事になります。
しかし、アルコールのカロリーはエンプティカロリーと呼ばれており、栄養素を含まないカロリーです。
そして、エンプティカロリーは優先的に消費され、身体には溜まらないとも言われています。
例えば、アルコ-ルを飲むと血行が良くなり身体が火照ってくるのは、
こうしたエンプティカロリーが消費されて、体内で熱が発生している証拠かもしれません。
(2)これが、お腹回りが太らないビールの飲み方
さて、ビールでお腹回りが出るのは糖質が主な原因ですから、
ビールを飲みながらダイエットするなら、糖質の少ない種類を選んで飲めばいい訳です。
そして、あとは口当たり、味わい、好みの問題という事になります。
こうしてビール自体の糖質を減らす飲み方で、お腹回りに脂肪は溜まりにくくなります。
しかしながら、ビールを飲むと太りやすくなる大きな理由がもう1つあります。
それは、ビールを飲むと食が進むので、ついおつまみなどを食べ過ぎてしまうという事です。
なぜ、ビールを飲むと食欲が増すのか?
ビールに含まれる苦み成分のホップや炭酸ガスは胃壁を強く刺激します。
ですから、ビールを飲むと胃液の分泌が増えて食欲が増進するのです。
こうしてビールを飲みながら何時間も胃の中に食べ物を入れ続けると、
当然の事ながらお腹回りに余分な脂肪が溜まりやすくなります。
これではビールを糖質オフに変えたとしても、食べ物でカロリーがオーバーしてしまいます。
そこで、お酒のつまみを上手く選ぶ事が重要になってくる訳です。
太りやすいビールのつまみは何?
ビールと同様に、つまみも糖質が多いものを食べるとお腹回りが出る原因になります。
また、脂肪分を多く含む食べ物も控え目にしておきましょう。
あるいは、甘辛の調味料には砂糖が多く使用されてますから、料理は味付けによっても太りやすくなります。
そこで、ビールの飲み方と同様に、つまみの食べ方も工夫してみましょう。
まず、太りやすいメニューは以下の通りです。
チャーハン、焼きそば、ラーメン、お好み焼き、たこ焼き、チヂミ、フライドポテト、コロッケ、肉じゃが、ポテトサラダ、餃子、寿司
ご覧の通り、どれもビールのつまみには定番ですが、糖質を多く含む食べ物ばかりです。
太りにくいビールのつまみは何?
今度は、お腹回りの贅肉になりにくいつまみですが、まずはヘルシーな野菜類が思い浮かぶと思います。
また、肉、魚、卵、大豆製品などのタンパク食品も、ビールのつまみには非常におすすめです。
なぜなら、タンパク質は余剰分が体外に排出されやすいので、体脂肪には変わりにくいからです。
そこで、ビールのつまみにおすすめなのが次のようなメニューです。
枝豆、豆腐、納豆、漬物、野菜サラダ、海藻サラダ、おでん、出し巻き卵、刺身、赤身ステーキ、焼き鳥、魚介類
参考記事⇒太らない市販のおつまみ厳選10種類!ダイエットにおすすめ
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(3)糖質ゼロのビールでも飲み方には注意
アルコールが分解されると中性脂肪が発生!?
糖質ゼロのビールの場合は、糖質自体が脂肪に変わる事はありません。
しかし、ビールに含まれるアルコール成分が肝臓で分解される際に中性脂肪が生成されやすくなります。
この中性脂肪が増えてくると、当然の事ながらお腹回りが出る原因になります。
また、中性脂肪は肝臓で処理されるのですが、増え過ぎると処理が追いつかなくなり肝臓に溜まり始めます。
ビール好きな人は脂肪肝に注意
健全な人の場合、肝細胞には3~5%の中性脂肪が貯蔵されています。
しかし、この数値が更に増えてくると脂肪肝と呼ばれるようになります。
脂肪肝になると肝機能が低下しますから、アルコールの処理能力も低下します。
こうなると、処理しきれない中性脂肪が身体にどんどん溜まってしまいます。
しかも、肝臓は沈黙の臓器と呼ばれていますから、仮に脂肪肝になったとしても自覚症状がほとんどありません。
脂肪肝を放っておくと…
もし脂肪肝になってしまっても、アルコール性であれば禁酒によって改善します。
しかし、脂肪肝でありながらビールなどを飲み続けていると、やがてアルコール性肝炎を引き起こす可能性があります。
更に症状が進行すると肝硬変、そして肝臓ガンなどの恐ろしい病気を発症する場合もあります。
ですから、ビール好きの方で特に飲む量が多い場合は、定期的な肝臓の検査を行っておくと良いでしょう。
どれくらいアルコールを飲むと危険なのか?
では、一体どれくらいのアルコールを飲むと肝臓の機能が低下するのか?
これに関しては、お酒好きの人は気になる所だと思います。
そこで、積算飲酒量というのを参考にしてみると良いでしょう。
これは、一生涯で肝臓が処理したアルコールの量で肝硬変のリスクを推し量る目安です。
そして、次の条件に当てはまれば肝硬変の危険域になると言われています。
- 毎日、ビールのロング缶2本を34年間飲み続けた場合
- 毎日、ワインボトル1/3本を50年間飲み続けた場合
- 毎日、日本酒3合を20年間飲み続けた場合
もちろん個人差がありますから、あくまでも一つの目安として参考にしてみて下さい。
まとめ
(1)ビールを飲むとお腹回りが出る理由。
- ビールに含まれる糖質の過剰摂取
- ホップや炭酸ガスの食欲増進作用による食べ過ぎ
(2)太らないビールの飲み方。
- 糖質の少ない種類を選んで飲む
- つまみは食物繊維やタンパク質料理をメインに食べる
いかがでしょうか。ビールはお酒の中でも太りやすいですが、糖質を減らす事でビール腹になるのを防げます。
ただし、肝臓でアルコールが処理される際には中性脂肪が生成されますから、
たとえ糖質ゼロのビールであっても、飲む量が増えるとお腹回りが出る可能性が高まります。
いずれにしても、お酒は適量に飲むのが一番という事になります。
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