食べ過ぎや運動不足の心当たりは無いのに、なぜかお腹回りの皮下脂肪がブヨブヨする…
そんな方は、いませんか?
その場合はリンパの流れが悪く、お腹回りにむくみが生じている可能性があります。
すると腹筋がますます皮下脂肪の下に隠れてしまいます。
そこで今回は、むくみを解消するリンパマッサージの効果的な方法について話します。
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【目次】
(1)お腹回りのリンパマッサージを行うと、皮下脂肪が落ちて腹筋は浮き出るのか?
- むくみとは何か?
- むくみや腫れの原因
- リンパマッサージで皮下脂肪は落ちるのか?
(2)皮下脂肪のブヨブヨを解消!お腹回りをスッキリさせる効果的なリンパマッサージの方法
- お腹回りのリンパマッサージのやり方
- マッサージ効果を更に高めるには?
(3)注意!リンパの流れが悪くなる3つの原因
- 塩分の摂り過ぎ
- 生活習慣の乱れ
- 長時間の立ちっ放し
まとめ
(1)お腹回りのリンパマッサージを行うと、皮下脂肪が落ちて腹筋は浮き出るのか?

むくみとは何か?
私たちの体液は血管とリンパ管を通じて流れています。
「血管」には動脈と静脈の2つがあり、動脈は酸素と栄養を全身に運び、静脈が二酸化炭素と老廃物を回収します。
動脈は全身に枝分かれして最終的には毛細血管となり、そこから細胞間液が染み出して細胞に酸素と栄養を運び届けます。
それと同時に老廃物を含んだ細胞間液の約90%が静脈の毛細血管から回収され、残りの10%がリンパ管から回収されてリンパ液となります。
また細菌やウイルスはリンパ管を通じてリンパ節へと運ばれます。
リンパ節はリンパ管の途中にあるソラマメ状のコブで、細菌やウイルスを無毒化するフィルターの役割を果たしています。
リンパ節が主に集まっている箇所は、膝の裏、脚の付け根、脇の下、鎖骨、首筋、耳の下です。
こうして血管やリンパ管を通じて出入りする細胞間液の量は、1日に20リットルとも言われています。
ところが静脈やリンパの流れが悪くなると、老廃物を含んだ細胞間液が上手く回収されずに皮膚の下に溜まり、むくみや腫れが起こる訳です。
すると腹筋はブヨブヨした皮下脂肪の下にますます隠れてしまいます。
むくみや腫れの原因
こうした、むくみや腫れは主に運動不足が原因で起こります。
なぜなら体液の流れは運動による筋肉の動きが大きく関係しているからです。
心臓はポンプの働きで血液を勢いよく送り出しますが、その力は身体の隅々にまで及ぶ訳ではありません。
またリンパ管にはリンパ液を送り出す心臓のような機能自体がありません。
そこで体液をスムーズに循環させるには筋肉の役割が重要になってきます。
それは身体を動かして筋肉が収縮すると血管やリンパ管に圧力が加わり、中を流れている血液やリンパ液が押し流されるからです。
この原理は牛の乳絞りとよく似ているのでミルキングアクションと呼ばれています。
ですから運動不足で筋肉が収縮しなければミルキングアクションが起こりにくくなります。
すると血液やリンパの流れが悪くなり、むくみや腫れが生じる訳です。
ちなみに、ふくらはぎは特にミルキングアクションの役割が大きいので第二の心臓と言われています。
リンパマッサージで皮下脂肪は落ちるのか?
割れた腹筋は、お腹回りの余分な皮下脂肪を減らさなければ浮き出てきません。
ではリンパマッサージで皮下脂肪は落ちるのでしょうか?
例えばエステでリンパマッサージを受けるとウエストのサイズがダウンしますが、それは皮下脂肪が落ちたからではありません。
ウエストが細くなるのは、むくみが解消してお腹回りに溜まっていた余分な体液が取り除かれたからです。
皮下脂肪を減らすなら、基本的には運動に伴う体温上昇とカロリー消費が必要です。
ですからマッサージを行っても皮下脂肪の下に隠れた腹筋が浮き出てくる事はありません。
ただ、むくみが解消すると一時的に腹筋が締まった感じには見えるでしょう。
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(2)皮下脂肪のブヨブヨを解消!お腹回りをスッキリさせる効果的なリンパマッサージの方法
むくみや腫れを解消するには、まず身体を動かしたり運動を行って筋肉を動かす事が大切です。
お腹回りの皮下脂肪がブヨブヨするなら腹筋の運動で効果が現れる場合もあります。
あるいは深層部の腹筋を使ってお腹を凹ませたり膨らませたりするだけでも、お腹回りの滞った体液の流れを改善する事が出来ます。
そしてリンパや血液の流れを直接的に促進させるという点で、マッサージは非常に効果的な方法です。
特にリンパは血液に比べて流れが非常にゆっくりしているので、リンパマッサージを行って流れを良くする事は非常に有効です。
そこで皮下脂肪のブヨブヨを解消する、お腹回りのリンパマッサージのポイントについて解説しておきます。
お腹回りのリンパマッサージのやり方
ポイントは、順序、強さ、方向の3つです。
では順に見ていきましょう。
①「マッサージの順序」
ブヨブヨのお腹回りをマッサージする前に、まずは鎖骨リンパ節をマッサージしておきましょう。
リンパ管は血管とは別の経路たどりますが、最終的には鎖骨の部分で静脈と合流します。
つまり鎖骨リンパ節は全身のリンパ液の終着点で、いわば老廃物の吐き出し口という事になります。
ですから先ずはこの出口の詰まりを無くしておく事により、お腹回りのリンパマッサージの効果が高まるのです。
マッサージのやり方としては、人差し指と中指で鎖骨を挟むようにして軽く擦る、あるいは指先全体で鎖骨の周囲を擦ると良いでしょう。
②「マッサージの強さ」
リンパ全体の約70%が皮膚表面を流れていますから、リンパマッサージは力を入れて強く行う必要はありません。
力を入れ過ぎると毛細血管を傷付けてしまったり、リンパが上手く押し流されない事もあります。
ですから基本的に皮膚を軽く押す、優しく擦るという方法で十分に効果があるそうです。
こうして皮膚表面のリンパが上手く流れると、それに連動して深層のリンパも流れます。
③「マッサージの方向」
リンパ管には逆流を防ぐために短い間隔で弁があり、流れる方向は一定に保たれています。
ですからマッサージはリンパの流れに沿って行いましょう。
お腹回りの場合はリンパの流れが少し複雑で、大まかには次の2つの流れがあります。
①おへその周辺から足の付け根のリンパ節に向かった流れ。
②みぞおちの周辺から脇の下のリンパ節に向かった流れ。
お腹回りのマッサージはこの2つの流れに沿って、あるいは時計回りに円を描く様に行うと効果があるそうです。
マッサージ効果を更に高めるには?
リンパマッサージの効果を更に高めるには次の3つの方法があります。
①マッサージの前にコップ1杯の水を飲む
水を飲む事によってリンパ液の濃度が薄くなりサラッとます。
その結果、マッサージによるリンパの押し流し効果が高まります。
②リラックス状態で行う
身体がリラックスしているとストレスから解放されて筋肉も緩み、マッサージの刺激が伝わりやすくなります。
こうした状態を作る為に好きなアロマを使ったり、心地良い音楽を流すと良いでしょう。
③マッサージ後に水分を補給
マッサージでリンパの流れが良くなったところで水分を補給すれば、老廃物の排出効果を高める事が出来ます。
なお、むくみで身体に老廃物が蓄積するとセルライトの原因にもなります。
ですから、マッサージはセルライトの予防にも有効です。
※参考記事はコチラ⇒お腹回りのセルライト発生の仕組み!段階別に見た症状と、なくす方法
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(3)注意!リンパの流れが悪くなる3つの原因
リンパの流れが悪くなり、むくみや腫れが起こる原因は運動不足以外にも次の3つがあります。
塩分の摂り過ぎ
人間の体液は約0,9%に保たれていますが、塩分を摂り過ぎると体液の濃度が上がります。
そこで濃度を下げる為には水分が必要になりますから、本来は排出される筈の水分が身体に残ってしまいます。
こうした余分な水分が身体に溜まっていくと、むくみや腫れが起こりやすくなる訳です。
この場合はカリウムを多く含む食べ物を摂取すると良いでしょう。
なぜならカリウムは塩分と水分を結合させる働きがあり、余分な塩分が尿と一緒に排出されやすくなるからです。
ただしカリウムは水に溶けやすい為に、食材を煮炊きすると煮汁に染み出してしまいます。
そこでカリウムを多く含み、生で食べられる次の果物がお勧めです。
柿、バナナ、キウイ、グレープフルーツ、メロン、梨。
ぜひ、参考にしてみて下さい。
生活習慣の乱れ
暴飲暴食や寝不足などで生活習慣が乱れると、内臓が弱り機能が低下します。
特に腎臓は塩分調整をするのに大切な臓器ですから、腎臓が弱ると塩分の排出が上手く出来なくなり、むくみや腫れが起こりやすくなります。
長時間の立ちっ放し
立った姿勢で長時間いると第二の心臓でもある、ふくらはぎの筋肉が硬直します。
すると脚の体液の流れが滞りますから、その影響でお腹回りなどの上半身の体液も流れが悪くなります。
ですからリンパや血液のスムーズな流れは、まず第二の心臓を動かす事から起こります。
まとめ
いかがでしょうか。脂肪が増えた訳ではないのにお腹回りがブヨブヨするのは、リンパや血液の流れが悪くなり、むくみや腫れが起こっている場合があります。
こうした症状を解消するには身体を動かす、運動を行う、そしてリンパマッサージを行うと効果的です。
特にリンパマッサージはむくみ解消の効果が高く、お腹回りに施すと余分な体液が取り除かれてウエストが細くなります。
ただし腹筋を隠している皮下脂肪が落ちる訳ではありません。
マッサージのコツは、皮膚表面を軽く刺激する強さでリンパの流れに沿って行う事です。
※おすすめ記事はコチラ⇒お腹回りの脂肪を揉むと痩せるのか?その燃焼効果について
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