お腹回りのポッコリは内臓脂肪の増加が主な原因です。
内臓脂肪の増加はお腹回りの見た目を悪くするだけでなく、超善玉ホルモンのアディポネクチンの分泌を減らします。
すると血圧、血糖値、脂質に異常が起こりメタボになる危険性大です。
しかも体重が標準でも、お腹回りだけが大きくなる事があります。
そこで今回は内臓脂肪でお腹回りが増大した場合に、健康診断で調べておくべき3項目について話します。
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【目次】
(1)体重が標準でも、お腹回りがポッコリなら健康診断でメタボチェック
- あなたはメタボかも?
- 体重が重い=メタボではない
- 内臓脂肪が増加すると…
(2)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で血圧をチェック
- 高血圧の原因
- 血管の内径は、こうして細くなる
(3)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で血糖値をチェック
- 高血糖の原因
- 高血糖から糖尿病発症への恐れ
(4)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で脂質異常をチェック
- コレステロールは善玉と悪玉で役割が違う
- 脂質はバランスが大事
まとめ
(1)体重が標準でも、お腹回りがポッコリなら健康診断でメタボチェック
お腹回りがポッコリと大きくなるのは内臓脂肪の増加が原因です。
特に男性は女性に比べて内臓脂肪が溜まりやすい傾向があります。
また、女性も更年期になるとホルモンバランスの変化で内臓脂肪が溜まりやすくなります。
※参考記事はコチラ⇒女性のメタボは、お腹周りが更年期に大きくなる!その理由と対策
そして内臓脂肪がどんどん増加すると、やがてメタボを発症する可能性が高まります。
そこで厚生労働省はメタボに特化した健康診断、即ちメタボ検診を奨励している訳です。
あなたはメタボかも?
何しろ中高年男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボ、あるいはその予備軍とも言われている時代です。
ちなみにメタボのお腹回りの基準値は、今のところ男性で85cm以上、女性で90cm以上と定められています。
しかし、この数値は体格に見る個人差が考慮されていませんから、あくまでも目安として頭に入れておくべきでしょう。
ですから基準値に関係なく、お腹回りがポッコリと大きくなってきたらメタボの疑いアリと考えた方が良いかもしれません。
体重が重い=メタボではない
ただし、肥満で体重が増える事とメタボは必ずしもイコールではありません。
なぜならメタボは内臓脂肪の増加ですから、皮下脂肪が多くて体重が重い場合はメタボに該当しない事もあるからです。
つまり体重が標準で見た目が細くても、内臓脂肪だけが多くてメタボの場合があります。
逆に体重が重くて見た目に太っていても、内臓脂肪が少なければメタボではないという場合もある訳です。
ですからメタボは単に体重を測るだけでは判別が出来ないという事になります。
メタボは見た目にお腹回りが大きくなったとしても特に自覚症状がありませんから、健康診断を受けないで放っておく人もたくさんいます。
そんな人たちは、内臓脂肪の増加が引き起こす悪影響について知っておくべきでしょう。
内臓脂肪が増加すると…
実は内臓脂肪が増加すると、超善玉ホルモンのアディポネクチンの分泌が減少する事が分かっています。
アディポネクチンは長生きホルモン、奇跡のホルモンなどとも呼ばれている健康には欠かせない大切なホルモンなのです。
※参考記事はコチラ⇒これが、メタボを撃退するアディポネクチンの絶大な効果です!
では、お腹回りが大きくなりアディポネクチンの分泌が減少すると、身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
それは高血圧、高血糖、脂質異常の3つです。
これらの数値の内で2つに異常が認められ、お腹回りが基準値を満たしている場合にメタボと診断されます。
メタボを発症したからといって直ぐに健康被害が及ぶ訳ではありませんが、放っておくと様々な生活習慣病の引き金になりますから要注意です。
ですから内臓脂肪でお腹回りが大きくなってきた場合は、健康診断でメタボチェックを行いましょう。
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(2)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で血圧をチェック
体重が標準でも、お腹回りのポッコリが気になったら健康診断でまずは血圧をチェックしましょう。
高血圧の原因
体重が増加して肥満になる事と高血圧は必ずしもイコールではありません。
体重が標準でも、メタボになると高血圧になる可能性があります。
高血圧の原因は塩分の摂り過ぎが原因とされるのが通説ですが、必ずしもそうとは言い切れないようです。
つまり高血圧は遺伝や生活習慣などの様々な要因が絡んでいるとされ、そのメカニズムは明確には解明されていないのです。
一つの原因としては、血管の内径が狭くなるという事が考えられます。
血液の通り道が狭くなれば、その分だけ血管の壁に圧力が加わる事になります。
例えば水の出ているホースの先端を指でつまむと、水の圧力が増してホースが膨張する現象と同じです。
では、どうして血管が狭くなるのでしょうか?
血管の内径は、こうして狭くなる
血液が血管の中を流れると、当然の事ながら血液と血管壁の間には摩擦が生じます。
そして血液は絶え間なく流れ続けていますから、この摩擦によって血管壁に傷が生じる事があります。
アディポネクチンは、この血管の傷を速やかに修復する働きがあると言われています。
しかしメタボになり内臓脂肪が増加するとアディポネクチンの分泌が減少しますから、こうした血管の修復が上手く行かなくなる訳です。
すると何が起こるかというと、まず血管の傷口からコレステロールが入り込みます。
このコレステロールは異物と見なされ、白血球によって食べられてしまいます。
こうした現象は血管の傷口の中で起こりますから、コレステロールを食べて大きくなった白血球は血管壁の中に溜まってしまいます。
これが繰り返される事で血管壁が内側から盛り上がり、血管の内径が狭くなってしまう訳です。
高血圧はこのようにして起こり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めます。
ですから体重が標準でもメタボ傾向でお腹回りが大きくなった場合は、健康診断で血圧を調べておく必要があります。
(3)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で血糖値をチェック
体重が標準でも、お腹回りが大きくなった場合に健康診断でチェックしておきたい項目の2つ目は血糖値です。
高血糖の原因
糖尿病というと肥満で体重が重いというイメージが浮かびます。
しかし体重が標準でも、メタボになると発症する可能性は十分にあります。
私たちは食事で糖質を摂取すると血糖値が上がります。
血糖は身体を動かすエネルギー源ですが、そのままでは役に立ちません。
そこで膵臓から分泌されたインスリンが血糖を筋肉や肝臓に運びます。
血糖はこうして初めてエネルギーとして利用が可能となる訳です。
ところがメタボ傾向で腹回りに内臓脂肪が溜まると、そこから遊離脂肪酸が漏れ出してインスリンの働きを弱めてしまいます。
本来であればアディポネクチンの働きでインスリンの機能は正常に保たれます。
しかし内臓脂肪が増加してアディポネクチンの分泌が減少すると、その機能が低下してしまうのです。
高血糖から糖尿病発症への恐れ
こうなると、血糖値を下げる為に膵臓は更に多くのインスリンを分泌しなければなりません。
こうして膵臓が酷使され続けると、その機能が低下してインスリンの分泌が減少します。
その結果として高血糖の状態になり、更には糖尿病を発症する恐れもあります。
ですから体重が標準でも、メタボ傾向でお腹回りが大きくなった場合は健康診断で血糖値を調べておく必要があります。
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(4)体重が標準でもメタボ?お腹回りが大きくなったら健康診断で脂質異常をチェック
体重が標準でも、お腹回りが大きくなった場合に健康診断でチェックしておきたい項目の3つ目が脂質異常です。
脂質とは中性脂肪やコレステロールといった脂肪分の事で、身体にとっては必要な栄養素です。
しかしメタボになると、その数値が異常に増えてしまうのです。
コレステロールは善玉と悪玉で役割が違う
よく善玉コレステロール、悪玉コレステロールという言葉を聞く事があると思いますが、元々はコレステロールに善も悪もありません。
悪玉コレステロールには、必要な脂肪分を全身に運び届ける役割があります。
一方の善玉コレステロールには、血管内の余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ役割があります。
このようにコレステロールの善玉と悪玉は役割の違いで呼び名が異なっている訳です。
脂質はバランスが大事
ただし悪玉コレステロールが増えすぎてしまうと、血管に溜まって悪さをするので悪玉と呼ばれているのです。
コレステロールは善玉と悪玉のバランスが保たれていれば問題ありませんが、メタボになるとそのバランスが崩れてしまいます。
その結果、悪玉コレステロールが増加して善玉コレステロールが減少してしまうのです。
こうした脂質のアンバランスを脂質異常と言います。
ですから体重が標準でも、メタボ傾向でお腹回りが大きくなった場合は健康診断で脂質の異常を調べておく必要があります。
まとめ
(1)体重が標準でも、内臓脂肪が増加してお腹回りがポッコリすればメタボを発症する可能性があります。
(2)メタボ検診は厚生労働省が奨励するメタボに特化した健康診断です。
(3)健康診断におけるメタボのチェック項目。
- 血圧
- 血糖値
- 脂質異常
いかがでしょうか。お腹回りが大きくなると、単に体型が悪くなるだけではありません。
内臓脂肪の増加は超善玉ホルモンのアディポネクチンの分泌を減らし、生活習慣病のリスクを高めます。
ですから体重が標準でも、内臓脂肪でお腹回りが大きくなった場合は健康診断でメタボチェックを行いましょう。
※おすすめ記事はコチラ⇒メタボなお腹回りをダイエットで解消!効果的な食事と運動の秘訣
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