40~60代の約4割の方が腰痛に悩んでいると言われています。
その中には、お腹回りに溜まった脂肪が引き起こす腰痛型肥満があります。
では、腰痛と肥満には一体どんな関係があるのか?
また、こうした腰痛を改善するにはドローインが効果的だと言われています。
そこで今回は、お腹回りの余分な脂肪が腰痛を起こす理由と、ドローインの効果についてお話します。
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【目次】
(1)腰痛の意外な原因!それは、お腹回りの肥満だった
- 腰痛は国民病
- なぜ腰が痛むのか?
- お腹回りに脂肪が溜まると腰痛型肥満になる!?
(2)お腹回りの肥満で起こる腰痛を改善!ドローインで腹横筋を強化
- お腹回りを支えているのは腹横筋
- ドローインで腹横筋を強化
- これがドローインの効果!
(3)これで肥満型の腰痛が解消!効果的にお腹回りの脂肪を減らす方法
- 糖質制限で肥満を解消
- タンパク質は最適なダイエット食材
- 筋トレで肥満を改善
まとめ
(1)腰痛の意外な原因!それは、お腹回りの肥満だった
腰痛は国民病
ある調査によると、腰痛の経験がある人は実に2800万人もいるそうです。
大まかに言えば国民の4人に1人の割合になります。
そうした事で腰痛は国民病とも言われていますが、その原因は大きく次の3つです。
- 筋肉、靭帯の異常
- 骨、関節の異常
- 内臓の異常
そして腰痛の85%については原因が不明で、上記のいずれにも当てはまらないそうです。
つまり検査では異常が認められなくても、精神的なストレスが何らかの影響を及ぼして腰痛を引き起こすと考えられている訳です。
なぜ腰が痛むのか?
背骨には脊髄と呼ばれる神経の本線が通っていて、そこから枝分かれした神経が全身に伸びています。
原因が特定できる腰痛の多くは、腰の部分にある神経が圧迫されて痛みが生じます。
腰はあらゆる動作や運動の要になる部分ですから、負荷がかかりやすい上に姿勢に歪みが生じるとその影響をストレートに受けてしまいます。
それが腰痛の起こりやすい理由の一つです。
例えば椎間板ヘルニアの場合は、背骨と背骨の間にある軟骨がはみ出して神経を圧迫している状態です。
これは腰への負担から生じる軟骨の変形と言えるでしょう。
お腹回りに脂肪が溜まると腰痛型肥満になる!?
こうした腰への負担から腰痛が生じるのは、激し運動を行った時、悪い姿勢で長時間座った時、腰を曲げて重い荷物を持ち上げた時など様々です。
また内臓脂肪の増加が原因で腰痛が起こる事もあると言われています。
では、お腹回りの肥満と腰痛にはどんな関係があるのでしょうか?
お腹回りには内臓を支える骨格がありませんから、内臓脂肪で大きくなったお腹は前に押し出されて身体の正常なバランスが崩れます。
すると連動して腰の反りが大きくなり、腰回りに不自然な力が加わります。
こうした身体の歪みで腰に痛みが生じる状態を腰痛型肥満と言います。
内臓脂肪で膨らんだお腹回りは、言ってみればお腹に重りを入れているのと同じ状態ですから、明らかに自然な状態ではありません。
(2)お腹回りの肥満で起こる腰痛を改善!ドローインで腹横筋を強化
お腹回りを支えているのは腹横筋
お腹回りは背筋に一本の背骨が通っているだけで、大半が内臓、脂肪、筋肉といった軟らかい組織で構成されています。
ですから、お腹回りを支えているのは骨格ではなく収縮力のある筋肉という事になります。
一言で筋肉と言っても、お腹回りには全部で4種類の筋肉があります。
※参考記事はコチラ⇒お腹回りの4種類の筋肉名称と鍛え方!これが部位別の腹筋の違い
その中でも腹部の深層にある腹横筋はお腹回り全体包み込んでいますから、まるで筋肉のコルセットのようです。
そして、お腹回りを支える重要な役割を果たしているのが、この腹横筋なのです。
そこで腰痛の原因であるポッコリお腹を凹ませる為に、筋肉のコルセットである腹横筋を強化しましょう。
ドローインで腹横筋を強化
腹横筋はインナーマッスルと呼ばれる腹部の深層にある筋肉ですから、普通の腹筋運動で鍛えられる訳ではありません。
腹横筋はお腹を膨らませたり凹ませたりする時に使われる筋肉なので、ドローインという方法で強化する事が出来ます。
ドローインとは簡単に言うと腹式呼吸の事で、やり方は以下の通りです。
①姿勢を正して立った状態、あるいは仰向けに寝て膝を曲げた姿勢のどちらでも構いません。
②鼻から息をゆっくりと吸いながらお腹を膨らませ、息を吐きながらお腹を凹ませます。
そして最後まで息を吐き切って下さい。
③お腹に意識を集中させ、風船が膨らんだり萎んだりするのをイメージすると行いやすくなります。
④お腹に手を当てて動きを感じ取りながら行うと上手くいきます。
これがドローインの効果!
腹横筋はドローインで刺激を受けると収縮力が高まりますから、筋肉のコルセットが強化されてお腹回り全体を引き締めます。
すると前に押し出されていたお腹が中に押し込まれ、腹回りのバランスが良くなり腰への負担が軽減される事になります。
その結果として、肥満が原因の腰痛の改善効果が得られます。
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(3)これで肥満型の腰痛が解消!効果的にお腹回りの脂肪を減らす方法
腰痛型肥満を解消する為には、ドローインで筋肉のコルセットを強化すると同時に、ポッコリお腹の原因である内臓脂肪を減らす必要があります。
内臓脂肪は皮下脂肪よりも溜まりやすいのですが、逆に落とすのは簡単です。
と言うのも皮下脂肪が長期的な脂肪の貯蔵庫であるのに対し、内臓脂肪は日常的に増減する代謝の激しい脂肪だからです。
内臓脂肪を減らして肥満を効果的に解消する方法は2つあり、その1つ目が糖質制限です。
糖質制限で肥満を解消
糖質とは糖分、あるいは御飯、麺類、パンなどの主食と呼ばれる炭水化物に多く含まれています。
糖質は身体を動かすエネルギーになるのですが、一度にたくさん食べ過ぎてしまうと余剰分が脂肪に変わります。
これが肥満になる大きな原因です。
そこで糖質の摂取を控える事で内臓脂肪の増加が抑えられるのです。
更に糖質の摂取を減らして糖質エネルギーを不足状態にすると、予備の脂肪がエネルギーとして使われるようになります。
タンパク質は最適なダイエット食材
ただし単に糖質の摂取を減らしただけではカロリー制限ダイエットと変わりません。
それでは食べれない事がストレスになりますし、カロリーを減らし過ぎるとダイエットは上手く行きません。
そこで糖質を減らした分はタンパク質をたくさん食べて下さい。
タンパク質は身体に貯蔵が出来ないので、いくら食べても太らない最適なダイエット食なのです。
こうした食事方法により内臓脂肪がどんどん落ちていきますから、肥満が原因の腰痛を解消するには非常に効果的です。
筋トレで肥満を改善
お腹回りをスッキリさせる2つ目の方法は筋トレです。
筋トレは脂肪を効果的に燃やす運動ではありませんが筋肉を増やす事が出来ます。
そして筋肉が増えると基礎代謝が上がります。
基礎代謝とは生きているだけで必要な最低限のカロリーですから、筋肉が増えると何もしなくても寝ている間にも消費カロリーが増加します。
つまり筋トレを行うと脂肪燃焼体質になれるので、肥満の解消に効果がある訳です。
一般的には脂肪を減らすなら有酸素運動が良いと思われがちですが、有酸素運動を習慣的に続けていると省エネ体質になります。
省エネ体質になると脂肪の燃焼効率が悪くなりますから、肥満の解消には逆効果になる可能性があります。
※参考記事はコチラ⇒なぜ、メタボ解消には有酸素運動より筋トレを行うべきなのか?
このように糖質制限と筋トレを組み合わせる事により、肥満が原因の腰痛を解消する効果が高まります。
まとめ
(1)内臓脂肪の増加によるお腹の肥満が腰痛の原因になる事があります。
(2)ドローインで腹横筋を強化すると、お腹の肥満が原因の腰痛が改善されます。
(3)お腹の肥満を解消する効果的なダイエット方法。
- 糖質の摂取を減らしてタンパク質をたくさん食べる
- 筋トレで筋肉を増やして脂肪燃焼体質になる
いかがでしょうか。腰痛は原因が特定できない場合も多いのですが、お腹の肥満が腰痛を引き起こす事もあります。
肥満傾向で腰痛に悩んでいる方は、ドローインを試してみると効果があるかもしれません。
※おすすめ記事はコチラ⇒猫背の悪影響で、ぽっこりお腹になる!おすすめの矯正グッズは?
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